「季節の風とティータイム」コンサート
「薫る春風～モーツァルトの愛したフォルテピアノ」

　港町ヨコハマ、海を一望する神奈川県民ホールで、一杯のお茶と楽しいお話で素敵な音楽とともに過ごす午後のひと時。 　関西に本拠地をおく「テレマン室内オーケストラ」生え抜きのフォルテピアノ奏者として、端正で瑞々しく、きらめくような若さに溢れた演奏で今熱い期待を集める「フォルテピアノの貴公子」高田泰治がここに春風を運んできます。 チェンバロを中野振一郎に、フォルテピアノを名匠ショルンスハイムに師事し、「このように美しいフォルテピアノの音は耳にしたことがない」と絶賛される高田泰治。首都圏での本格的フォルテピアノリサイタルはこれが初になり、大いに注目されています。 　ご案内役はもちろん、テレマン室内オーケストラのシェフであり、高田の「音楽の後見人」とも言うべき、指揮者延原武春。 　古典音楽の黎明期に、時代の最先端をいく『最新テクノロジー』としてさっそうと現れ、作曲家たちの創造力を拡げて、次々と名曲を生み出す原動力になったフォルテピアノ。 　この日は延原がタクトをマイクに持ち替え、モーツァルト、ハイドン、ベートーヴェンが愛したその魅力や古典名曲の秘密を、知的でユーモアに溢れたお話で楽しく解き明かします。 　まさに聴き逃せません！ 　休憩タイムはロビーでフリードリンクサービスもあり。クラシックコンサートとしては珍しく3歳から入場可能です！ご家族でどうぞお楽しみください！ 出演：高田泰治（フォルテピアノ）　延原武春（お話） 予定曲目： ◆モーツァルト 幻想曲ニ短調　Ｋ.397 ロンドニ長調　Ｋ.485 アダージョロ短調　Ｋ.540 きらきら星変奏曲ハ長調　Ｋ.265 ◆ハイドン ソナタ第５５番変ロ長調　HobⅩⅥ：４１ ソナタ第５２番ト長調　HobⅩⅥ：３９ ※曲目／出演者等は都合により変更する可能性がございますので予めご了承下さい。 ★出演者プロフィール 高田　泰治 （チェンバロ・フォルテピアノ・ピアノ） フォルテピアノを中心にチェンバロ、ピアノの三つの鍵盤楽器を弾き分ける若手奏者。大学在学中よりフォルテピアノの響きに感銘を受け、チェンバロの奏法を学ぶべく、中野振一郎の門を叩く。チェンバロ奏法を基調にしたピアノ奏法をもとに、1800年ごろのサロン音楽を中心に活動を展開。2002年10月、チェロ奏者・上塚憲一「ベートーヴェン：チェロソナタ全曲演奏」で共演。「このように美しいフォルテピアノの音は耳にした事がない」と絶賛される。2003年年9月神戸新聞松方ホールにてチェンバロ、フォルテピアノ、ピアノの３つの鍵盤楽器を引き分けるという日本初の公演を行う。この企画はその後もあたためられ、2006年10月には日本テレマン協会の定期演奏会としていずみホール（大阪）で開催。同協会ソリストとして正式にデビューを果たす。中野振一郎は「21世紀型の奏者の出現」と絶賛した。 最近もっとも注目されるのは中野振一郎とのデュオ。2005年7月の東京文化会館におけるデビュー公演は「すこぶる面白い」「中野のポジティブな“攻め”に見事に答える高田の“対応”が聴きもの」（「音楽の友2005年10月号」）と絶賛。ＣＤもリリースされる。 フォルテピアノのソロ活動も積極的で、中でも2006年と2007年に催された奈良国立博物館主催公演ではモーツァルト、ハイドン、Ｊ．Ｃ．バッハ、ベートーヴェンの名曲をフォルテピアノで好演。奈良テレビ放送によって番組制作・放送された。更に大阪、貝塚コスモスシアターなどでの3回連続の公演により、フォルテピアノの魅力を時代・作曲家の違いなどから幅広く伝える活動もしている。 「個々の楽器がもつ音の特性を探求する」という彼の独特のセンスをもとに「復元ピアノ」の公演も増えており、中でも140年前のスタインウェイを使用したサロンコンサートにおける好演は記憶に新しい。 大阪音楽大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。同大学院ピアノ・ソロ研究室修了。チェンバロを中野振一郎に、ピアノを永井譲、小森谷泉、川岸勝子、清水淳彦、中島和彦に、室内楽と１８世紀音楽語法を延原武春に師事。現在は定期的にドイツへ赴き、フォルテピアノをミュンヘン音楽大学のクリスティーネ・ショルンスハイムに師事。