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主催事業情報 2025/4/8 【特別インタビュー公開!】リーディングドラマ 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』

  特別インタビュー公開!  

リーディングドラマ

 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』

お稽古真っ最中の白石加代子さん、大原櫻子さんにインタビューを敢行!

 

 

Q. この紅子という役をご自身でどのように思われますか?

白石:まさか私が、、、というか、嬉しいような、荷が重いような…(笑)。とてもありがたいことでございます。

 

Q. 稽古前に、ビジュアル撮影で初めて大原さんとお会いした時の印象は?

白石: ひと目見た時は、こんなにかわいらしいかたが(年齢も性別も異なる)役をいくつもこなされるのかしらと驚いたけれど、衣装をつけられた姿を拝見して納得…。稽古開始がとても楽しみになりました。

 

Q. 稽古を始めてみて大原さんの印象は変わりましたか?

白石:歌ったり、踊ったり、もう、何でもこなしてしまうものだからびっくり。とにかく歯切れがいいですし。全てお任せしてしまいたいくらい(笑)。毎日が楽しいです。

 

Q. 役者として神様のような存在の白石さんとの二人芝居ということで、喜んでオファーを受けたとお伺いしています。お稽古が始まってみて、いかがでしょうか?  
大原:毎日稽古場に加代子さんが立っているだけで存在感があって、そのオーラやパワーを感じられる学ぶことしかない現場です。加代子さんは基本的には本を持って演じられるんですが、加代子さんのリーディングによって、今回演じる全演目の世界観が見えてくるのがすごいなと思っています。

 

Q. ダンサーの蛸島由芽さん、村上生馬さんのお二人と、お稽古してみていかがですか?

大原:稽古前にお二人のダンスしている動画を見たのですが、コンテンポラリーで。

銭天堂はポップな印象だったので、いわゆる振り付けという感じのものを想定していましたが、違いました。もう、本当に素晴らしいダンサーのお二人と、ステージングの柿崎麻莉子さんとそれぞれの演じる役の感情やその情景、世界観を踊りで創り出しています。(白石さんにも勿論、振りがあります(笑))

 

Q.「型ぬき人魚グミ」では歌も何曲か歌われますが、歌手としてステージに立つ時と、今回のように劇中で歌われる時は、違いますか?

大原:今回の舞台で歌う曲を、自分のライブで編曲してメドレーで歌った時は、とってもチャーミングで楽しい曲だなと思って歌っていました。ところが実際に稽古が始まると、ランドセルを背負って、床に寝転がり、バタバタ暴れながら歌っているので、普段の音楽ライブでは経験できないようなことを経験しています。やはり、その役で歌うとなると計算では無く、声色も自然と変わるので、舞台と音楽ライブのステージでは全然違いますね。

私も、当初はリーディングドラマと聞いていたので、もう少し落ち着いた感じで、加代子さんのリーディングがある一方で、音楽は音楽で聴いていただくのかと思っていましたが、全く思っていた形とは違う感じになっていて、楽しいです。

 

Q. 『型ぬき人魚グミ』では先生、『猛獣ビスケット』では妹やお母さん、『おもてなしティー』ではみどりさんに想いを寄せる男性など。白石さんも紅子だけでなく、語りを演じ分けられていらっしゃいますが、役を切り替えるコツなどはあるのでしょうか?

白石:コツといいますか、本作で気を付けなければいけないなと思っていることは、長く『百物語』*をやってきた際の癖というか、それの延長線上のようなものを出さないこと。いざ走り出すと思っていたより動きが多いので稽古を重ねてもなかなか覚えられないし、前に進まないんですよね(笑)。容易くはないです。

 

*1992年からライフワークとして30年以上にわたり、白石が朗読をしてきた人気シリーズ。 
明治から現代の日本の作家の小説を中心に、「恐怖」というキーワードで選び、幅広いレパートリーと、朗読という枠を超えた立体的な語りと動きの上演。

 

Q. 『猛獣ビスケット』で大原さん演じる信也の妹、恵美(7歳)を演じるところがありますが、いかがですか?子供を演じることは難しいですか?

白石:人それぞれ得意分野があると思いますが、私はハンサムな男の人の声や、子供の声が割と得意だと思っていたのですが、最近は声が低くなってきたので頑張らないと、ですね。

 

Q. 今回、お子さんも多く観劇に来てくれると思いますが、何か意識されることはありますか?

白石:怖くするのは割と得意なのですが、可愛い子どもたちが来るとなれば、少し加減をしなきゃいけないかなと思ったりもしています(笑)。

 

Q . 本作ではそれぞれのお話で白石さんとの関係性も、店主と客、先生と生徒、妹と兄、男と女、敵役と様々ですが、演じやすい、または難しいと思う関係性などありますか?

大原:関係性が難しいと感じる役は、今のところ特にないです。『おもてなしティー』のみどりさんとゴッチ(みどりに想いを寄せる男性)は、アニメーションと比べて、加代子さんが演じる素敵な声のゴッチの方がずっとカッコいい感じがしてドキドキします。

白石:私は、男は「いい男」しかできないんです。自分の中の憧れの人なのかな〜。(笑)

大原:今回上演する『型ぬき人魚グミ』では女の子が人魚化したり、『猛獣ビスケット』では猛獣が暴れて襲ってきたりしてちょっと怖いお話なのですが、『おもてなしティー』のお話は、とても幸せな空気が流れるんです。(ラブロマンスのお話なので)その雰囲気が加代子さんの演じる声によって創られているんだと思います。

 

Q . 見どころ、メッセージを。

白石:芝居は、一番はじめに役者同士が舞台上で会った、その印象である程度決まることがあると思うんです。一緒に稽古をするにしても、いつのまにか心の深いところでの交流ができている人との芝居はやり易いものです。櫻子ちゃんとは初めて会った時に、一遍に信頼できる役者さんだと感じましたし、今、こうして毎日楽しく稽古をさせてもらっています。きっと本番も楽しい公演になりますよ。

 

大原:最近はお芝居のチケット料金も高くなっていますが、今回はお越しいただきやすい値段設定になっています。小さなお子様に演劇を届ける機会があまりないのですが、このような児童書を題材とした作品はとてもわかりやすく観やすいと思います。ぜひご家族みんなでこのお芝居を観にきて、笑って、怖くて泣いても良いのですが(笑)、楽しんでいただけると嬉しいです!

リーディングドラマと言いながら、加代子さんは台本を振り回したりして、想像以上に皆がめちゃくちゃ動きまわる楽しいお芝居です! ぜひ観に来てください。 
 

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