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主催事業情報 2024/12/29 【特別インタビュー】オルガン・プロムナード・コンサートvol.408 出演:平野 由衣

1/17(金) オルガン・プロムナード・コンサートvol.408

 

平野 由衣 特別インタビュー

1月のプロムナードコンサートは、オーディションで選出された平野由衣さんが出演します。演奏会に向けて、ご本人へインタビュー!

 

 

ー 平野さんが今回オーディションを受けようと思われたきっかけは何でしょうか。


平野 ー 神奈川県民ホールが休館になると知り、その前に是非、歴史あるこちらのオルガンを演奏してみたいと思い、オーディションに応募しました
 

 

ー 何歳からオルガンを始められましたか。「オルガンとの出会い」を教えてください。

 

平野 ー キリスト教の幼稚園に通っていたので、日曜日は教会の礼拝に出席するのが習慣でした。その教会には立派なパイプオルガンがありました。入学した小学校にもパイプオルガンがあり、5年生から課外活動で習い始めたのがきっかけです。

 

 

ー プログラムを選曲する時に考えられたこと、聴きどころなど教えてください。

 

平野 ー 神奈川県民ホール50周年を記念し、お祝いにまつわる選曲をしました。また、このオルガンはドイツ製ですが、ドイツの作品だけでなく、広くバロック期以前の音楽がよく合うので、オール・バロック・プログラムにしました。

幕開けには、このオルガンの力強いトランペットのストップがぴったりだと思い、祝祭的なイギリスの『トランペットとチューンとエアー』を選びました。次につづくフランスのグリニーによる讃歌『めでたし、海の星』とドイツのシャイデマンによる『我ら主を祝福せん』WV48は、それぞれ聖母マリアとイエス・キリストを賛美する宗教作品です。最後は、オルガン曲の代名詞ともいえるバッハの華やかな『トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564』で締め括ります。

 

 

ー 神奈川県民ホールは今年度で50周年を迎えます。神奈川県民ホールのオルガンとの思い出などがあれば教えてください。


平野  神奈川県民ホールの思い出で最も印象に残っているのは、オルガン・アドバイザー中田恵子さんの就任記念リサイタルでアシスタントをさせていただいたことです。私はその時、大学以外のオルガンで、プロの方の、そして公のコンサートでアシスタントをするのが初めてでしたので、全てが新鮮に感じられ憧れを抱きました。その後もこちらでオルガニスト協会主催の新人演奏会のアシスタントをしたり、何度か演奏会にも伺いました。パワフルながら小ホールという空間ならではの繊細さを感じさせる魅力的な楽器で、演奏家によって色々な姿を見せてくれると思いました。

また、5歳まで横浜市で育ったこともあり、この辺りは馴染み深い場所でした。


 

ー 今後の目標や取り組んでみたい事はありますか。また、どのような音楽家を目指されていますか。

 

平野 今後の目標は、留学して海外の歴史ある様々な楽器を経験し、見識を深めたいと思っています。

また、幅広い年齢層の方々にも会場に足を運んでいただけるように、アウトリーチやコンサートの企画を通して、この素晴らしい楽器の魅力を紹介する取り組みをしたいと思っています。
 


《チケット好評発売中!》

 C×Organ オルガン・コンサート・シリーズ

『オルガン・プロムナード・コンサートvol.408』

【日時】2025/1/17(金) 12:10 開演(11:40 開場)
【会場】神奈川県民ホール 小ホール
【料金】全席指定 500円

《公演時間:45分》

 

 公演詳細はこちら

 


平野 由衣 (オルガン)  HIRANO Yui, Organ

3歳で桐朋学園子供のための音楽教室入室。5歳より同教室にてピアノを、10歳より東洋英和女学院小学部にてオルガンを始める。

これまでにピアノを今泉紀子、山中歩夢、オルガンを河野和雄、廣江理枝、通奏低音を椎名雄一郎、即興演奏を近藤岳、チェンバロを廣澤麻美の各氏に師事。ミシェル・ブヴァール、トマ・オスピタル、レオ・ファン・ドゥーセラール、ベルナール・フォクルール各氏のマスタークラス受講。

東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。同大学院音楽研究科器楽専攻オルガン研究分野(修士課程)1年次に在学。学内にて宮田亮平奨学金、同声会賞受賞。

東京藝術大学バッハカンタータクラブメンバー。日本オルガニスト協会学生会員。