神奈川県民ホールは2025年3月末をもちまして休館し、4月から県内で様々な事業を展開してまいります。
これからもよろしくお願いいたします。

META2025 チラシ裏(イベント情報)

META2025 チラシ表

META2025 チラシ裏(ステートメント)

META2025 チラシ裏(作品画像1)

META2025 チラシ裏(ステートメント2)

META2025 チラシ裏(イベント情報)

META2025 チラシ表

META2025

"META"は、この言葉にこめられた「無秩序」「世代を超えた」「独自の」「変容する」という理念を共有するグループです。日本画を出自としたアーティストたちが、META的な思考をもって日本画の枠組みを超えた芸術表現を探求しています。

  • 日時 2025/3/20(木・祝)~2025/3/31(月)
  • 会場 ギャラリー
  • 展示室 第1展示室 , 第2展示室 , 第3展示室 , 第4展示室 , 第5展示室
  • お問い
    合わせ
    META 実行委員会

META2025

<META団体紹介>

META展は、団体などの組織的な仕組みから変容を求めたメンバーによって創設され、日本橋、丸善で1998年に開始しました。2005年に神奈川県民ホールギャラリーへと会場を移すと、空間の物理的な制限が少なくなり、競い合うように巨大な平面を展示するなど、実験的な制作の発表の場へと転換してきました。


<ステートメント>

METAは2005年、METAⅡという展覧会を初めて神奈川県民ホールギャラリーで開催しました。それから20年、時代とともにメンバーや発表の意義が変容しながら、県民ホールギャラリーの広大なスケールを持つ空間に挑戦し続けてきました。

その挑戦は空間に対するものだけではありません。アカデミックな環境で「日本画」を学び、その出自を背負いながら、現代美術において何を発表することができるのかを模索する試行錯誤が、県民ホールギャラリーの空間への挑戦とともにMETAの活動の歴史に刻まれていったと言えるでしょう。そしてメンバー個々の活動を隔年ごとにこの県民ホールで披露することが、参加アーティストや鑑賞者に互いに刺激を与えてきたことは間違いありません。日本画がMETAにとって一体どのような意味を持ってきたのでしょうか。日本が近代化する中で、国策として推進された美術のジャンルとしての「日本画」は、戦後や21世紀の今日においてどのように変容し得るのかが問われ続けています。メンバーの多彩な活動は、こうした問いに真撃に、時にユーモラスな角度から応答し、日本ならではの美術表現やその歴史の構築に寄与していると考えています。

県民ホールの休館が目前に迫る中、本ギャラリーでの最後の展示をMETAが飾ることになり、これまで参加したメンバーにも出品を呼びかけました。20年間にわたって県民ホールギャラリーで発表してきたこと、そして休館という大きな節目を迎えるにあたり、META展を開催できることに感謝しつつ、制作への飽くなき探究と、終わりのない挑戦への決意をお見せできる機会にしたいと思います。

 

2025年3月

META実行委員会


< 神奈川県民ホールギャラリーの50年とMETA展について >

 

2025年3月末をもって、神奈川県民ホールは休館いたします。50年の歴史に幕を下ろすにあたり、県民ホールギャラリーの歩みとMETA展との関係について振り返りたいと思います。

県民ホール建設が検討されていた1970年代は、日本経済が安定期に入り、人々が物質的な豊さから精神的な豊さを求めるようになった時代でした。神奈川県内でもオペラやバレエなど本格的な舞台芸術を鑑賞できる大型ホールの建設が望まれ、また、県内各地に分散して開催していた「神奈川県美術展」を一堂に展示できる会場を確保することも重要な課題でした。

1975年1月17日、神奈川県民ホールが開館し、ギャラリーは第10回神奈川県美術展で幕を開けました。ギャラリーの運営には、元県立近代美術館学芸員の柳生不二雄がギャラリー課長として招かれ、次の5つを柱として事業を展開してきました。①第一線で活躍する美術家に焦点を当てた「現代作家シリーズ」、②作品を通じて世界と交流を図る「神奈川国際アンデパンダン展」、③ギャラリーの特徴的な広い空間を活かした「現代彫刻の歩み」、④工芸の先駆的な作品を紹介する「日本現代工芸美術展」、そして後年加わった、⑤新人作家を育てる「神奈川アート・アニュアル」です。また、貸館や公募展を通じて、プロアマ問わず様々な表現を広く受け入れきたことも、このギャラリーの特徴です。

 

1966年、柳生のあとを引き継いだ藤嶋俊會が、「現代作家シリーズ」で留学先のチェコから帰国したばかりの山本直彰をとりあげました。当時は、研究者、批評家、キュレーター、作家などにより「日本画」についての議論が盛んに交わされた時期でした。このとき展示された連作、革命後のプラハの街で拾い集めたドアを支持体とした「DOOR」は、「絵画のモダニズムの臨界点に立ったとも言える」作品として注目を集めました。(※「NAOAKI YAMAMOTO DOOR Works 1992-1996」北澤憲昭 寄稿文より) これをきっかけに、山本が関わっていたMETA展は、2005年より日本橋・丸善から県民ホールギャラリーに会場を移し、規模を拡大して開催することになったのです。その後、山本がMETA展を離れてからも、作家が入れ替わりつつ長年にわたり当ギャラリーで開催されてきました。

 

藤嶋の定年退職後、県民ホールを管理運営する財団の組織改編が行われ、ギャラリーは新体制で事業を継続しました。代表的な事業であった「現代作家シリーズ」は、中野仁詞や森谷佳永が「企画展」として引き継ぎ、2000年に財団の芸術総監督に就任した作曲家の一柳慧の方針のもと、美術だけでなく音楽、ダンスなど様々なパフォーミングアーツを横断的にとりあげる「アート・コンプレックス」シリーズを展開してきました。

県民ホールギャラリーの50年の歴史の中で、前半と後半が交差する場にMETA展があります。本展覧会が、これまでギャラリーに関わってきた幅広い世代の人々や観客の皆様と共に、これまでの歩みを振り返り、未来への展望を語り合うことができる場となることを願っています。

 

2025年3月

神奈川県民ホールギャラリー

 

 

METAサイト https://metaten.myportfolio.com/home

META2023の展示風景

 

 

アーティスト

市川裕司

岡村桂三郎

金子富之

梶岡俊幸

木島孝文

斉藤典彦

佐藤裕一郎

財田翔悟

竹内啓

多田さやか

千葉大二郎

土井沙織

長沢明

中根航輔

樋口広一郎

山本直彰

山本雄教

吉田有紀


作家略歴

市川裕司 Yuji Ichikawa

1979年埼玉県生まれ。2005年多摩美術大学大学院日本画領域修了。2012年 五島記念文化賞美術新人賞、在学研修の渡独。2011年よりMETAに参加。

主な展示に、2024年「第9回日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)。2014年 個展「世界樹」(Spiral/東京、コバヤシ画廊/東京)など。現在は、慶應義塾横浜初等部教諭。

《JAPANESE TREE Ⅳ》2023年/アルミ箔、樹脂膠、ポリカーボネート/449×279cm

 

岡村桂三郎 Keizaburo Okamura

1958年東京都生まれ。1988年東京藝術大学博士課程満期退学。主な受賞に、1987年 山種美術館賞展 優秀賞。1993年 五島記念文化賞美術新人賞。2004年 タカシマヤ美術賞 芸術選奨新人賞。2008年 日経日本画大賞展 大賞。

2020年 JAPA天心賞 大賞。主な個展に、2008年 神奈川県立近代美術館。2018年 平塚市美術館。現在は、多摩美術大学教授。

《白澤》2019-2025(未定)/板に岩絵具343×120cm×14枚

 

 

金子富之 Tomiyuki Kaneko

1978年埼玉県生まれ。2015年 平成27年度新進芸術家海外研修員 研修地はカンボジア(シェイムリアップ)。主な展示に、「SIRENTI from」(ArtScience Museum/シンガポールなど)(成都博物館/成都)、第七回日経日本画大賞展(上野の森美術館/東京)、金子富之展「辟邪の虎」(ミヅマアートギャラリー/東京)、「秋野不矩・金子富之が描くアジアの神々」(秋野不矩美術館/静岡)など。

《カリ・ユガ記》1992-2025年/ペン、鉛筆、透明水彩、墨、複写機、様紙、雲肌麻紙/全体266×2150cm分

 

 

梶岡俊幸 Toshiyuki Kajioka

1978年東京生まれ。2005年 京都造形芸術大学大学院修士課程修了、同年よりMETAへ参加。主な展示に、2009年 個展「The Birth Canal-未来へのうねり」(Spiral/東京)。2014年「日常/オフレコ」(神奈川芸術劇場/神奈川)。

2024年「EXPO CHICAGO」(Navy Pier/Chicago)など。

《無常》2024年/高知麻紙/、墨、墨汁、鉛筆/227.3×181.8cm

 

 

木島孝文 Takahumi Kijima

1974年東京都生まれ。2001年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術選考日本画コース修了。2005年 同大学パリ賞にて渡仏。2009年 文化庁新進芸術家海外研修制度により渡伯。主な展示に、2015年 18th DOMANI - 明日展-」(国立新美術館/東京)、2018年「第七回東山魁夷記念日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)。2023年「第九回東山魁夷記念日経日本画大賞展」(上野の森美術館/東京)など。

《A.R.#997 "Veronica" 花と獣、犬、犬》2023年/パネルにセメント、タイル、漆喰、他/273×819cm

 

斉藤典彦 Norihiko Saito

1957年生まれ。1985年東京藝術大学博士後期課程満期退学。1995年 文化庁派遣在外研修員として渡英。

主な受賞に、1989年 第10回山種美術館賞展 優秀賞。2007年 第18回タカシマヤ文化基金 タカシマヤ美術賞。主な展示に、1993年「現代絵画の一断面展」(東京都美術館/東京)。2007年「斉藤典彦展」(平塚市美術館/神奈川)。他個展・企画展多数。現在は、東京藝術大学教授。

《白き森》2024年/絹、岩絵具、顔料、金属泥、膠/273×466.8cm

 

佐藤裕一郎 Yuichiro Sato

1979年山形県生まれ。2005年 東北芸術工科大学大学院日本画領域修了。2016年 文化庁新進芸術家海外研修を機に本拠をフィンランドに置く。2007年よりMETAに参加。主な受賞に、2021年 第8回日経日本画大賞選考委員特別賞 。主な展示に、「KOGEI Next2024」(KANEGAE/京都)など。

《The Light in the Forest》2024年/紙に鉛筆、色鉛筆/100×83cm

 

財田翔悟 Shogo Takarada

1986年神奈川県生まれ。2014年 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻日本画領域修了。2021年よりMETAに参加。主な受賞に、2014年 美術新人賞デビューグランプリ。2017年 第7回トリエンナーレ豊橋「星野眞吾賞展」星野眞吾賞(大賞) 。主な展示に、2022年「財田翔悟展 -言葉にかけてはおぼつかないものだから」(佐藤美術館/東京)など、個展グループ展多数参加。

《清騒》2023年/綿布、ピグメント、岩絵具、アクリル絵の具、箔/60.6×72.7cm

 

竹内啓 Satoru Takeuchi

1960年長野県生まれ。1985年 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(日本画専攻)。2005年よりMETAに参加。

主な展示に、2004年 超日本画宣言(練馬区立美術館)。2006年 現代「日本画」の展望ー内と外の間でー(和歌山県立近代美術館/和歌山)。2012年 個展「遺跡の空」(日本橋高島屋美術画廊X/東京)。

2014~2015年 スサノヲの到来(足利市立美術館/栃木、ほか)。2023年 個展(アートギャラリー呼友館/埼玉)など。

《大満 PM5:51 26/AUG 2024》2024年/綿布、アクリル、水/192×366cm

 

多田さやか Sayaka Tada

1986年山形県生まれ。2015年 東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻日本画領域修了。同年より1年間、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画技法・材料研究室にて研究生として学ぶ。2021年よりMETAに参加。

主な活動に、2020年「VOCA 2020」(上野の森美術館/東京)入選。現在は東京都を拠点に活動している。

《Paradise Lost》2023年/和紙にアクリル、岩絵具、インク/300×1600cm

 

千葉大二郎 Daijiro Chiba

1992年生まれ。在学中よりプロジェクト「硬軟」主宰。2019年より「版行動」参画。主な活動に、2020年「Hassuism」(eitoeiko/東京)、2024年「反魂魔球とゾルニカパターン」(古本遊戯 流浪堂/東京)など。役者徒党「水族館劇場」との協働も多数。

《HASSUISM-WM》2021年/ミクストメディア/サイズ可変/撮影・石井理加

 

 

土井沙織 Saori Doi

愛知県生まれ。神奈川・東京に育ち、現在は山形県在住。2010年 東北芸術工科大学院芸術文化専攻日本画領域修了(作品は大学買い上げ)。2021年よりMETAに参加。主な受賞に、2021年 FACE展2021 「読売新聞社賞」(SOMPO美術館/東京)など。主な展示に、2023年 個展「projectN92 土井沙織」(東京オペラシティアートギャラリー/東京)など。

《とどかない》2021年/綿布にペンキ/500×300cm

 

 

長沢明 Akira Nagasawa

1967年新潟県生まれ。1994年 東京藝術大学修士課程日本画専攻修了。2001年よりMETAに参加。主な受賞に、TAMON賞グランプリ受賞により渡米。1997年 五島記念文化賞美術新人賞により渡英。

主な展示に、2006年 MOTアニュアル2006 - NoBorder「日本画」から/「日本画」へ(東京都現代美術館/東京)。2020年 長沢明展 オワリノナイフーケイ(横須賀美術館/新潟市美術館)。現在は、東北芸術工科大学教授。

《メメントの森 - シカな空》2021年/土佐麻紙に墨、ベンガラ/400×300cm(全長48mの一部)

 

中根航輔 Kousuke Nakane

1990年生まれ。2017年東京藝術大学美術研究科日本画修了。2021年よりMETAに参加。

主な受賞に、2023年「第58回神奈川県美術展」美術奨学会記念賞。主な展示に、2023年「盆栽 BONSAI -川口の盆栽と安行の四百年-」(川口市立アートギャラリー・アトリア/埼玉)。「中根航輔 個展 -Antinomie garden-」(Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi/東京)。2024年「Three Nihonga Artists」(ANAインターコンチネンタルホテル東京/東京)など。

《Hako - niwa#36》2023年/紙本彩色/84×200×4cm

 

 

樋口広一郎 Koichiro Higuchi

1970年埼玉県生まれ。1999年 東京藝術大学大学院博士課程日本画専攻 満期退学。1999年〜2011年までMETAに参加。主な展示に、1997年 個展(スルガ台画廊/東京)、2001年 個展(埼玉県立美術館/埼玉)、2016年 個展(埼玉県立美術館/埼玉)、2006年 個展(ギャラリー6坪/新潟)以後2年に一度開催、2009年 中之条ビエンナーレ参加(群馬県)。

《羊飼い shepherd》2023年/紙、水彩絵具/35×24cm

 

 

山本直彰 Naoaki Yamamoto

1950年横浜市生まれ。1973年愛知県立芸術大学大学院修了。1992年 文化庁在外研修員としてプラハ滞在。1999年より、METAに参加。主な受賞に、2010年 第60回芸術選奨文部科学大臣賞、第59回神奈川文化賞。

主な展示に、1996年「山本直彰展 DOOR」(神奈川県民ホールギャラリー/神奈川)、2009年「帰還する風景」(平塚市美術館/神奈川)。2020年「DOOR IS AJAR」(武蔵野美術大学 美術館・図書館/東京)など。

《IKAROS 20015》2001年/麻紙、岩絵具、箔、樹脂膠/130.3×388cm

 

 

山本雄教 Yukyo Yamamoto

1988年京都府生まれ。2010年 成安造形大学日本画クラス卒業。2013年 京都造形芸術大学大学院修士課程修了。主な展示に、2023年「山本雄教:仮想の換金(priceless museum)」(京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル/京都)。2022年 「わたしたちの絵 時代の自画像」(平塚市美術館/神奈川)など。

《山本雄教:仮想の換金(priceless museum)》展示風景

 

 

吉田有紀 Yuki Yoshida

1971年鎌倉市生まれ。1997年多摩美術大学大学院美術研究科修了。2005年よりMETAに参加。主な受賞に、2000年 五島記念文化賞美術新人賞受賞 研修地はロンドン。主な展示に、MOTマニュアル2006 NO BORDER-「日本画」へ(東京都美術館/東京)、2024 年 AOMORIGOKAN ART FES「かさなりとまじわり」(青森県立美術館/青森)。

《Silver Lining Multi Color》2024年/木製パネル、寒冷紗、アクリル、顔料、ラッカー、アルミテープなど/六角形パネルの複数不定形

展示概要

会期|2025年3月20日(木・祝)~2025年3月31日(月) 会期中無休
時間|10:00~18:00 *入場は閉場30分前まで
料金|無料
会場|神奈川県民ホールギャラリー

 

主催|META展実行委員会
共催|神奈川県民ホールギャラリー(公益財団法人神奈川芸術文化財団)
 

スケジュール

関連イベント

 

3/20(木・祝)

=オープニングレセプション=

時間|14:00-15:00

登壇者|中野仁詞(キュレーター/公益財団法人神奈川芸術文化財団)、市川裕司、長沢明

=アーティストミーティング=

時間|15:00-16:00


3/29(土)

=ギャラリートーク=

時間|14:00-15:00

登壇者|金子富之、木島孝文、佐藤裕一郎、多田さやか、中根航輔

 

=パフォーマンス=

時間|16:30-17:30

企画|フル草津(瀬藤康嗣、三浦秀彦)

   一柳慧《Distance》(1962)、La Monte Young《Composition 1960 #7》(1960)

   フル草津《神奈川県民ホール クロージングのための新作》(2025)

※パフォーマンスの参加者を募集します。募集については本ページ内の最後に掲載しております。

※パフォーマンス参加者の募集は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

 


3/30(日)

=ギャラリートーク=

時間|14:00-15:00

登壇者|市川裕司、財田翔悟、山本雄教、千葉大二郎


3/31(月)

=座談会「これまで」=

時間|13:30-15:00

司会|野地耕一郎(泉屋博古館東京 館長)

登壇者|斉藤典彦、長沢明、岡村桂三郎、竹内啓、樋口広一郎

 

=座談会「これから」=

時間|15:00-16:00

司会|市川裕司

登壇者|梶岡俊幸、財田翔悟、多田さやか、土井沙織、山本雄教

時間|16:00-17:00

司会|吉田有紀

登壇者|藤嶋俊會(元神奈川県民ホールギャラリー学芸員)×山本直彰

 

=クロージングセレモニー=

時間|17:30-


=グラフィティウォール=

自由にメッセージを描けるこのフリースペースで、神奈川県民ホールに思い出を残そう


▪️3/29(土)

パフォーマンスについて

ギャラリーでは、作曲家の故・一柳慧芸術総監督の方針のもと、美術だけでなく音楽、ダンス、演劇などさまざまなパフォーミングアーツをクロスさせる

「アート・コンプレックス」というシリーズを行ってきました(2007-2015)。

県民ホールギャラリーのラストを飾るMETA展では、戦後アヴァンギャルド芸術の先駆者として多くの表現者に影響を与えてきた一柳氏へオマージュを捧げ、

META展と県民ホールギャラリーのコラボレーション企画として、公募による50人の参加者と共に、3つの作品を上演します。

 

企画・構成|フル草津(瀬藤康嗣、三浦秀彦)

上演作品|①La Monte Young《Composition 1960#7》(1960)

              ②一柳慧《Distance》(1961)

     ③フル草津《神奈川県民ホール クロージングのための新作》(2025)

 

La Monte Young《Composition 1960#7》(1960)

完全五度の2つのピッチ「長く持続させよ(to be held for a long time)」とのみ指示された作品。

今回は50名の参加者が会場を2つのピッチで満たします。

 

 La Mote Young ラ・モンテ・ヤング(1935-) 作曲家

 ミニマル・ミュージックの先駆者として知られるアメリカの現代音楽作曲家。一柳やオノ・ヨーコらも参加しNYから世界に波及した前衛芸術運動

 「フルクサス」の初期メンバーとしても活動した。

 

一柳慧《Distance》(1961)

1950年代後半から、楽譜ではなく言葉で「インストラクション(指示)」する作品が数多く現れました。本作では「楽器から3メートル以上離れたところから演奏せよ」

という指示がされています。

 

 一柳慧 Ichiyanagi Toshi (1933-2022) 作曲家・ピアニスト

 1933年神戸市生まれ。作曲をジョン・ケージ等に師事。1950年代後半からニューヨークを中心に、ケージらと前衛的音楽活動を開始。

   1961年に帰国し、偶然性や図形楽譜を用いた作品の発表と、日欧米の新しい音楽を紹介し、さまざまな分野に強い刺激を与えた。

 

フル草津《神奈川県民ホール クロージングのための新作》(2025)

約1300平方メートルの広く特徴的なギャラリーの空間は、これまで多くのアーティストが挑んできました。この場所性に注目し、フル草津ならではのサイトスペシフィックな、

そして会場のクロージングにふさわしい新作で応答します。

 

 フル草津

 瀬藤康嗣と三浦秀彦による、即物的で意味や解釈を限定しない「出来事」を奏でるユニット。美術や音楽、詩などの広い領域にまたがる1960年代の芸術運動「フルクサス」の

 作品を主にモチーフとしている。

 

 

※パフォーマンス参加の募集は締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

 

!!パフォーマンス 参加者募集!!

 

県民ホールギャラリーのクロージングイベントに参加しませんか?

「META展」会場の中で行うパフォーマンスの参加者を募集します。

 

日時|3/29(土) 16:30~17:30

集合時間|15:00 パフォーマンスについて説明あり

解散時間|18:00(予定)

集合場所|神奈川県民ホール 6階会議室

 

▪️上演作品

①La Monte Young《Composition 1960#7》(1960)

②一柳慧《Distance》(1961)

③フル草津《神奈川県民ホール クロージングのための新作》(2025)

 

▪️内容

①下記<図1>の音を、楽器で演奏/声で出す/スマホアプリで再生します。

 

<図1>

 

②ピンポン玉を楽器に投げて音を出すなどします。

特別な技術は必要ありません。

 

③展示室の全長と同じ長さの布(約150m)を使って、皆さんと一緒にパフォーマンスを行います。

 

▪️持ち物

①の<図1>のピッチで、持続音の出せる楽器を演奏できる方はご持参ください。声でも参加できます。

 

▪️諸注意

  • ①〜③のパフォーマンスに参加していただきます。
  • 上演中に歩いて移動します。階段があるので、移動に不安がある方は、事前に事務局までご相談ください。
  • 動きやすい服装でお越しください。
  • 映像・写真による記録撮影を行います。あらかじめご了承ください。

 

▪️以下のサイトよりお申し込みください。(QRコードからもお申し込みできます)

https://krs.bz/kanagawaaf/m?f=2149

 

 

<記載いただく情報>

  • 氏名
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 楽器を持参できる方は、楽器名

   *楽器の例:ヴァイオリン、鍵盤ハーモニカなど、弦楽器、管楽器等で1つのピッチの持続音を出せる楽器。

 

主催 META 実行委員会