鴻池朋子展「根源的暴力」× Art Complex 2015
異界婚姻譚〜同じものではいられない
パフォーマンス & トーク
- 日時 2015/11/21(土) 19:00 開演 (18:30 開場)
- 会場 ギャラリー
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KAme
先行 2015/10/2(金) - 一般発売 2015/10/3(土)
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お問い
合わせ 神奈川県民ホールギャラリー 045-662-5901(代)
異界婚姻譚〜同じものではいられない
Tales of Marriage to the Other World: You Will Never Be the Same
おとぎ話は、日常世界から異界に行って帰って来るという、単純だが無限に変奏が可能な基本構造を持つ。鴻池朋子の個展「根源的暴力」は、白いキャンバスと美術館という従来の美術の中心から遠く離れ、周縁を彷徨う旅を続けたのちに、異界から戻って来たアーティストの、いわば変身譚である。いったん日常世界の外に踏み出し、異界との交わりを持ったものは、たとえ一見すると同じ姿で元の世界に戻ったとしても、何かが変わってしまっている。狼と出会った赤ずきんや、竜宮城から地上へ戻った浦島太郎がそうであるように。この根底的な価値の変容こそが、変身の恐るべき効果であり、おとぎ話に深い魅力を与えている。異界の気配を呼び起こす山川冬樹の声と身体が紡ぎ出す変身譚では、「何ものか」の正体が見えたと思った瞬間には、すでにその反対物へと為り変わる過程が始まっている。おとぎ話の法則に従い、元の世界に戻れるとしても、異界と交わったすべてのものは−−−観客も含めて−−−もう同じものではいられない。 村井まや子
Art Complex 2015
神奈川県民ホールでは、様々なジャンルのアーティストたちが出会い、刺激的な表現を生み出す場を「アート・コンプレックス」と名付け、これまでにない新鮮で自由なアートを紹介してきました。
8回目となる今回は、鴻池朋子展「根源的暴力」の展示空間を舞台に、山川冬樹と鴻池朋子によるパフォーマンスを開催します。山川の筋肉や顔の表情、呼吸や声や心音らが、鴻池作品の皮膚を通り抜けると同時に、人間ではない多種多様な生命体としての活動となって変身をしはじめます。後半では、本公演の監修を行った村井まや子(おとぎ話研究者)を交えて、三者によるトークも行います。
山川と鴻池の創造力の相互作用によって紡ぎ出される「異界婚姻譚」の世界を、ぜひご体験ください。
Profile
山川冬樹 Fuyuki Yamakawa
ホーメイ歌手/アーティスト。声と身体を扱った表現で、音楽、現代美術、舞台芸術の分野で活動。電子聴診器を用いて心音を増幅してみせるパフォーマンスや、骨伝導マイクで頭蓋骨の共鳴を増幅したパフォーマンスで、ヴェネツィア・ビエンナーレ、フジロック・フェスティバル、国内外のノイズ/即興音楽シーンなど、ジャンルを横断しながらこれまでに15カ国でパフォーマンスを行う。また一人で同時に二つの声で歌うと言われる、アジア中央部の伝統歌唱「ホーメイ」の名手として知られ、2003年ロシア連邦トゥバ共和国で開催された「ユネスコ主催 第4回国際ホーメイフェスティバル」では「アヴァンギャルド賞」を受賞。現代美術の分野では、個人と社会の記憶が交差するインスタレーション《The Voice-over》(2008)、「パ」という音節の所有権を、一人のアートコレクターに100万円で販売することで成立するパフォーマンス、《「パ」日誌メント》(2011-)などを発表。
鴻池朋子 Tomoko Konoike
1960年秋田生まれ。2009年東京オペラシティギャラリーでの「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」の大規模個展では深遠な世界観が話題を呼ぶ。’11年ギャラリーヒュンダイ(韓国)、’13年ウェンディ・ノリスギャラリー(サンフランシスコ)他個展多数。社会の境界に生息する森羅万象の物語を、様々なメディアと壮大なインスタレーションで表現し、国内外で高い評価を得ている。
村井まや子 Mayako Murai
おとぎ話・比較文学研究者。神戸生まれ。ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ博士課程修了。神奈川大学外国語学部教授。主著に、鴻池朋子をはじめ現代日本の女性作家や美術家の作品にみられるおとぎ話の表象を、西洋と比較して論じたFrom Dog Bridegroom to Wolf Girl: Contemporary Japanese Fairy-Tale Adaptations in Conversation with the West (Wayne State University Press, 2015)などがある。
photo by Takahiro Okamura
展覧会情報
鴻池朋子展「根源的暴力」
会場:神奈川県民ホールギャラリー
会期:2015年10月24日(土)—11月28日(土)
時間:10:00-18:00
*入場は閉場の30分前まで
*11月21日(土)はアートコンプレックス開催のため展覧会は17:00までとなります。
*毎週水曜日の午前は子どもや障がい者の方の優先日です。おしゃべりしながらご覧ください。
入場料:一般700円 / 学生・65歳以上500円 / 高校生以下無料
*障がい者手帳をお持ちの方とその介護の方1名は無料
*10名以上の団体は100円引き
チケット
当日券 |
無し
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チケット発売日 |
KAme先行(かながわメンバーズWEB先行販売): 2015/10/2(金) ~2015/10/2(金) かながわメンバーズ入会はこちら一般:2015/10/3(土) |
チケット料金 |
料金:全席自由/入場整理番号つき 一般2,500 円 学生(24歳以下)2,000円
発売:10/ 3(土)
KAme先行発売:10/2(金)
※ 公演当日に限り本チケットで展覧会入場可。
※未就学児童の入場はご遠慮ください。
※学生券は枚数に限りがあります。
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主催 | 公益財団法人 神奈川芸術文化財団 |
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