鴻池朋子展「根源的暴力」

　鴻池朋子は、2009年の個展以降、様々なグループ展や海外展に参加、アメリカ（サンフランシスコ）での初個展を開催、パブリックアートの制作（ワテラス／淡路町、サンポート港南 港区児童公益施設）、一昨年には日経日本画大賞を受賞、そして数年前から継続的なプロジェクトを秋田県で行うなど活動の幅は非常に広く、常に新たな視点でつくることの可能性を開拓している作家です。

　2011年3月11日の震災以降、自然の驚異にさらされた私たち人間の在り方を、鴻池は見つめ続けてきました。2012年から始めた秋田県での「東北を開く神話展」、「美術館ロッジプロジェクト」、近年の「物語るテーブルランナー」などの活動は、土地の地形、風土、人間のエネルギー無しには語ることはできません。数ある地域型イベントとは一線を画す、本当にこの場でなくてはならないものを見出し、そこに血を通わせるような活動は、私たちのアートの見方、感じ方を根本から揺るがします。それは、人間や自然そのものの存在を揺るがすことにも繋がるでしょう。

　本展は、一作家の個展という枠を超えて、作家や作品と共に私たちが再生する物語であり、つくることを通して、これからの人間の在り方を模索し観客と共に考えていくものです。

          

名づけようのないもの_素焼粘土 水彩_2014 　　          12人のホイト 2015 牛革、ミクストメディア 

©Tomoko Konoike　　　　　　　　　　　　　      ©Tomoko Konoike

                    

皮着物 赤い川 2015 牛革、ミクストメディア           　　 ヤマナメクジと月 2015 牛革、ミクストメディア

©Tomoko Konoike                                                 ©Tomoko Konoike

 

 

◆関連企画

 

　本公演のチケットは完売いたしました。誠にありがとうございます。

　なお、当日券の発売はございませんので、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
【出演】山川冬樹(ホーメイ歌手、アーティスト)、鴻池朋子
【監修】村井まや子(神奈川大学教授/おとぎ話、比較文学)
【日時】11月21日(土) 19:00開演
【会場】神奈川県民ホールギャラリー 第5展示室
【料金】一般2,500円 学生2,000円 全席自由・入場整理番号つき ※10月3日(土)発売開始
※公演当日に限り本チケットで展覧会入場可

WEBサイト

 

【司会】坂本里英子(本展ゲスト・キュレーター、セゾン現代美術館学芸員)

【日時】11月7日(土)　14:00～

【出演】鴻池朋子

【会場】神奈川県民ホールギャラリー展示室

【料金】無料(要展覧会チケット)

 終了いたしました。 

 

【日時】11月23日(月・祝)　14:00～

【出演】石倉敏明(秋田公立美術大学講師／芸術人類学)、吉川耕太郎(秋田県立博物館　主査兼学芸主事)、鴻池朋子

【会場】神奈川県民ホールギャラリー展示室

【料金】無料(要展覧会チケット)

 終了いたしました。 

 

 

作家から頼まれた“おつかい”を、参加者が作品から持ち帰ってくるアートの初めてのおつかいをします。     
作家と参加者が一対一で相談をしたり、参加者自身がアーティストになって作品を語る、誰でもご参加いただけるワークショップです。

 

【日時】11月25日(水)　10:00～12:00

【ナビゲーター】鴻池朋子

【アシスタント】並木百合

【会場】神奈川県民ホールギャラリー展示室内

【料金】無料(要展覧会チケット)

【対象】年齢制限なし

【定員】15名

【応募方法】当館スタッフに直接お声掛けいただくか、氏名・電話番号・参加人数をご記入の上うえ、メールにてご応募ください。

【応募メールアドレス】gallery2@kanagawa-af.org

【日時】11月28日(土)　11:00～12:15

【司会】村井まや子（神奈川大学教授／おとぎ話、比較文学）

【参加者】神奈川大学学生、タスマニア大学学生（約15名）

【会場】神奈川県民ホールギャラリー　第１展示室

【料金】無料(要展覧会チケット)

終了いたしました。

 

【日時】11月28日(土)　13:30～14:30

【会場】神奈川県民ホールギャラリー　第１展示室

【料金】無料(要展覧会チケット)

 トーク「ツギハギ小屋のひみつ」

【出演】小島ケイタニーラブ、伊藤豊（イトウ音楽社）、村井まや子（神奈川大学教授／おとぎ話、比較文学）、

　　　　鴻池朋子

 パフォーマンス「森の声をつくる」

【出演】小島ケイタニーラブ、伊藤豊（イトウ音楽社）

 

小島ケイタニーラブ、伊藤豊（イトウ音楽社）

photo by 朝岡英輔

＊ 予約不要：当日入場券にて参加可

＊ 参加多数の場合は入場制限あり 

終了いたしました。

 

鴻池朋子（こうのいけ ともこ）

東京芸術大学日本画専攻卒業後、玩具と雑貨の企画、デザインの仕事に携わり、その後絵画、彫刻、アニメーション、絵本などの手法を駆使したインスタレーションで現代の神話を描き続けています。近年では個展2006年「第０章」大原美術館、2009年「鴻池朋子展　インタートラベラー神話と遊ぶ人」東京オペラシティ、鹿児島県霧島アートの森 、2014年ウェンディ・ノリスギャラリー（サンフランシスコ）などの他、2006年アヴァロフ美術館（ギリシャ）、CCP（オーストラリア）、2008年広州トリエンナーレ（中国）、2010年釜山ビエンナーレ（韓国）、ドレスデン州立美術館（ドイツ）等のグループ展、ワークショップも国内外で多数行われています。秋田では「東北を開く神話展」、「美術館ロッジ」、「物語るテーブルランナー」などの継続的なプロジェクトを行っています。

作家ステイトメント

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