神奈川県民ホールギャラリー 2021年度企画展

ミヤケマイ×華雪
ことばのかたち かたちのことば

Mai Miyake & Kasetsu Exihibition: The Shapes of Words, The Words of Shapes

気鋭の二人のアーティスト、美術家のミヤケマイと書家の華雪による二人展。

  • 日時 2021/12/20(月)~2022/1/29(土)
  • 会場 ギャラリー
  • 料金 一般 800円  学生・65歳以上 500円   高校生以下 無料  *障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名無料
  • お問い
    合わせ
    神奈川県民ホール事業課 美術グループ 045-633-3795 (平日9:00-17:00)

 特設サイト 

 

神奈川県民ホール2021年度企画展

ミヤケマイ×華雪

ことばのかたち かたちのことば

Mai Miyake × Kasetsu Exhibition:The Shapes of Words,The Words of Shapes

会場:神奈川県民ホールギャラリー  
会期:2021年12月20日(月)~2022年1月29日(土)
時間:10:00-18:00(入場は17:30まで)
休場:毎週木曜日、12/28(火)、年末年始 2021/12/30(木)~2022/1/4(火)

 

特設サイト:https://www.kanagawa-kenminhall.com/kotobanokatachi/index.html


「本当に大切なことって何だろう」。

コロナ禍によってあらゆる優先順位や価値が大きく転換していく中、そう問うことが多くありました。これまでも日々の雑事に追われ、何か大切なことを置き去りにして生きているのではという危惧を感じていましたが、この機に立ち止まって考える時間を与えられたように思います。そうして日常や家族の様子などを見つめ直しながらこの展覧会の企画について考えていた時、同じように立ち止まって考える人たちに向けて「ことば」を贈る展覧会を作りたいという思いが芽生えました。

「ことば」は、語り、伝え、考えるための道具です。しかし人間は「ことば」にならない感情の震えを抱えて生きており、アートはそれを様々な方法で表現してきました。

本展は「ことば」の力と、「ことば」にならない「かたち」を探りながら、冒頭の問いについて二人のアーティストが応える試みです。

 

ミヤケマイは、伝統的な日本の美意識や工芸的手法を現代に繋ぎ、書画という日本美術のフォーマットに則り、「言葉にできることとできないこと」で一つの世界を構築し、作品が置かれる場所の歴史や文化などの声なき声を拾い上げ、コンセプトや展示に組み込む、サイト・スペシフィックアートを各地で展開してきました。本展では、世界とつながる港町である県民ホールギャラリーの立地にふさわしく、舟や水を使った大規模なインスタレーションに挑みます。人間の営みから、「わかる」ということ、人が何を取り入れ、何を排出するのかという問いに、真摯な眼差しを向けています。

華雪は、古代の人間が生み出した漢字の成り立ちから自然と人間との関係性をすくい出し、それを漢字一文字の書で表現します。同時に、その文字が現代に生きる自分とどうつながっているのか思索した内容を文章で綴り、書とテキストによるインスタレーションとして発表してきました。本展では、人の根源にある自然への畏れを「木」という文字を糸口に再考し、人が精神の奥底から「ことば」を取り出す「書く」という行為そのものとあわせて作品化していきます。

 

ミヤケマイと華雪―。

各地で開催される芸術祭や個展、グループ展での発表の他、執筆活動など、近いフィールドにありながら、これまでクロスする機会のなかった二人のアーティストが

本展で出会います。東洋思想の陰陽のように、あるいはコインの表裏のように、「ことば」の光と影の関係性が止まることなく「かたち」を変えて入れ替わり流動する中、一つの世界が生み出されます。

 

神奈川県民ホールギャラリー

プロフィール

ミヤケマイ Mai Miyake

ミヤケマイ  Photo:Satoshi Shigeta

美術家

日本の伝統的な美術や工芸の繊細さや奥深さに独自の視点を加え、 過去・現在・未来をシームレスにつなげながら、 物事の本質や表現の普遍性を問う作品を制作。媒体を問わない表現方法を用いて骨董・工芸・現代美術・デザイン、文芸など、既存の狭苦しい区分を飛び越え、 日本美術の文脈を独自の解釈と視点で伝統と革新の間を天衣無縫に往還。展覧会、ワークショップなど多数。「蝙蝠」(2017年)など4冊の作品集がある。京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)特任教授。

http://www.maimiyake.com

ミヤケマイ≪オラクル≫ 2014年 Photo: Satoshi Shigeta

 

 


華雪 Kasetsu

華雪  photo:KABO


書家

1975年、京都府生まれ。幼い頃に漢文学者・白川静の漢字字典に触れたことで漢字のなりたちや意味に興味を持ち、文字の成り立ちを綿密にリサーチし、現代の事象との交錯を漢字一文字として表現する作品づくりに取り組むほか、文字を使った表現の可能性を探ることを主題に、国内外でワークショップを開催。刊行物に『ATO跡』(between the books)、『書の棲処』(赤々舎)など。『コレクション 戦争×文学』(集英社)をはじめ書籍の題字なども多く手掛ける。

Instagram kasetsu_sho

華雪≪木≫2017年 ヴァンジ彫刻庭園美術館蔵 Photo: Kenji Takahashi 

 

スケジュール


このイベントは終了いたしました。

 

ライブパフォーマンス

【予約不要】

日時:12/25(土) 13:30より約15分間

場所:ギャラリー展示室内 

インスタレーション:ミヤケマイ

揮毫:華雪 

琵琶演奏:石引康子

※ 所定の展示室定員を超える場合は、入場をお待ちいただく場合がございます。

 

アーティスト・トーク

【要予約】

ミヤケマイ、華雪が自作を語り、後半はゲストを迎えて鼎談を行います。

日時:12/25(土) 14:30~16:30

場所:6階大会議室 

登壇:ミヤケマイ 華雪  

ゲスト:片桐功敦(華道家)

 

アーティスト・トーク予約フォーム 受付開始:12/1(水)

 

定員:150人 

 

展覧会会場にてご予約下さい。

 

 

チケット

チケット料金

一般 800円  

学生・65歳以上 500円  

高校生以下無料

障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名無料

主催 神奈川県民ホール[指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団]
助成
助成:文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業 
協賛:株式会社スピン/TxD 箔座株式会社
特別協力:株式会社オイスター 株式会社 白 株式会社中川ケミカル 
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 みつだボート
協力:アイランドジャパン株式会社

ご来場のみなさまへ 感染症対策にご協力をお願いいたします。

神奈川県民ホールでは新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演・展覧会等を実施します。
ご来場前に必ず、当ホールホームページの「ご来場のお客様へのご案内」をご確認ください。
また、当面の間、入場者数を制限して実施します。

ピクト

 

 

・施設内では原則としてマスクの着用をお願いします。
・体調がすぐれないお客様、37.5度以上の発熱や咳などの症状があるお客様はご来館をお控えください。
・手洗い、消毒、ソーシャルディスタンスの確保、サーモグラフィ等による発熱検査へのご協力をお願いします。
・飲食、会話はお控えください。
・ご来場の際には、神奈川県「LINEコロナお知らせシステム」へのご登録をお願いします。

※新型コロナウイルス感染拡大の影響のほかやむを得ない事情により、公演・展覧会等が中止・変更になる場合があります。