制作発表会
歌劇「オテロ」制作発表開催!!
沼尻竜典 指揮
「最近ヴェルディをずいぶん取り上げていますね」とよく言われるが、個人的には“マイブーム”。この一年だけでも「ドン・カルロ」と「リゴレット」をすでに振っています。
オペラ団体は演目を決めてから指揮者を探すけど、ここでは指揮者が先に決まっていて演目があと。やりたいものをやる方が結果が良い事が多いし、選んだ責任もあるから頑張りますよね(笑)
キャスティングも自由。所属団体に関係なく集まった旬の日本人歌手に適度に新人が混ざることで、いつも稽古場にはベテランが若手をサポートしながら本番を目指す、良い流れができています。オペラハウスには「育てる」機能も必須ですが、この共同制作ではきちんとそうした役割も果たせていると思ってます。
今回もまたエキサイティングな公演になることは必至。一人でも多くの方に見ていただきたい。できたら両日とも(笑)
粟國 淳 演出
このプロダクションに参加するのは3回目。
前回の「アイーダ」は3.11の直後だったため神奈川では上演できず、全員の悲しい思い出になってしまった。その時に感じた我々が生きている中での幸せ、舞台というものを信じてひとつひとつの作品を創っているが「いつそれが出来なくなるか」ということなど、我々舞台人は何のために必要なのかと考えさせられました。まさに我々は人間の心を動かす仕事をやっていると思う。
今回はその当時のプランナーやスタッフも多いので、改めて気持ちを入れ替えて「オテロ」を神奈川に持っていきたい。
砂川涼子 3/21 デズデモナ役
デズデモナ役は大変美しい音楽に恵まれている。
この作品は学生の頃からいつか歌える日が来るといいなと思っていたが、年を重ね、ようやく表現したい事や声の色など、デズデモナを歌える可能性が出てきたかなと思っている。
また歌で魅了するのはもちろん、演劇性でも大変やりがいのある作品だと思うので、演技の面でも説得力をもって皆様にお楽しみいただけるようにしたい。