浜辺のアインシュタイン

浜辺のアインシュタイン イラスト:大友克洋

TRAILER

INTRODUCTION

これはオペラか?ダンスか?演劇か?
2022年、新たな伝説が生まれる

フィリップ・グラス

フィリップ・グラス

一柳慧

一柳慧(神奈川芸術文化財団 芸術総監督)

4時間ノンストップ。台詞はあるが物語はない。歌詞は“数字”と“ドレミ”のみ。打ち寄せる波のように、幾度も繰り返される音楽とダンス。そこから生まれる独特のグルーヴ。目の前に広がる舞台空間は、穏やかな海のごとく、ゆっくりと変化していく。

ミニマル音楽の巨匠フィリップ・グラスと鬼才演出家ロバート・ウィルソンが、科学者アインシュタインを詩的に解釈しようと試みた前衛的なオペラ「浜辺のアインシュタイン」は、音楽、ダンス、舞台美術が融合した総合芸術ではあるものの、一般的なオペラとは一線を画す革新的な

作品であった。初演は1976年。フランス・アヴィニョン演劇祭で観客の度肝を抜くと、その後のヨーロッパ・ツアー、ニューヨーク公演の各地で熱狂を持って迎えられ、以来、視覚と聴覚を刺激する「イメージの演劇」の源流、現代オペラの金字塔として世に知られることとなった。作曲家・ピアニストの一柳慧(現・神奈川芸術文化財団 芸術総監督)は、奇しくも当時滞在していたドイツで本作の評判を耳にし、パリ公演に駆け付けた一人であった。目と耳が幻惑されるかのような4時間の体験に衝撃を受けたという。

それから46年。世界はコロナ禍の大波、戦争による破壊と悲惨に覆われ、大きく変貌しようとしている。混沌とする時代に、ふたたび芸術の力で風穴を開け、未来への希望を見いだすには―?自由な芸術表現の可能性を無限に秘めた本作を、現代に生きる我々の視点で新しく創り上げ、人々の心に新たな波を起こしたい―。そうした一柳慧・神奈川芸術文化財団芸術総監督の思いに、各界のアーティストが賛同し、日本での30年ぶりの上演、そして国内初の新制作上演が実現しようとしている。2022年秋、新たな伝説の幕が開ける。

演出・振付:平原慎太郎×指揮:キハラ良尚
圧倒的な熱量で、グラス、ウィルソン両氏へのオマージュを捧げる


演出・振付は、振付家でダンサーの平原慎太郎。これまで、形にとらわれない自由なムーブメントと、大胆かつ繊細な表現で、身体の可能性をあぶり出してきた。今回の新制作版では、オリジナルが誕生した1970年代頃からの人類の発展を振り返りながら、それまでの延長線上にある未来へと進むのか、違う道を選ぶのか、今を生きる我々自身に問いを投げかけたいと意気込む。
指揮は、東京藝大附属高校時代に小澤征爾に見いだされた俊英、キハラ良尚。高校卒業と同時に渡欧、オーストリア・ドイツの歌劇場で研鑽を積み、キャリアに邁進するオペラ指揮者が、フィリップ・グラスの4時間に及ぶ音の洪水のような音楽に、真っ向から向き合う。
初演当時のグラス、ウィルソン両氏と同世代。それぞれのフィールドで道を探究する平原、キハラが、圧倒的な熱量で伝説的なオペラ作品の新制作に挑み、両氏へのオマージュを捧げる。

松雪泰子、田中要次、中村祥子、辻彩奈
実力派俳優・ダンサー・音楽家陣が放つ、鮮烈なイメージの世界


鴻巣友季子の翻訳によるリズミカルな台詞を担当するのは、映像や舞台で多彩に活躍する実力派俳優の松雪泰子と田中要次。Kバレエカンパニー名誉プリンシパル・中村祥子は、ミューズとして、作品世界を牽引する。ヴァイオリンは、2016年に18歳でモントリオール国際音楽コンクール第1位を受賞した逸材、辻󠄀彩奈。演奏のみならず、役付きの演者としてステージに立つ難役に挑む。さらに、国内外で活躍する精鋭ダンサーたちが、コロスとして縦横無尽に舞い踊る。演奏・合唱には、ソロ、オーケストラ、室内楽など多方面で活躍する音楽家と東京混声合唱団を迎える。
各ジャンルの気鋭のアーティストたちが、圧巻のコラボレーションで、唯一無二かつ鮮烈なイメージの世界を紡ぎだす。

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ABOUT

浜辺のアインシュタイン

〈一部の繰り返しを省略したオリジナルバージョン/新制作/歌詞原語・台詞日本語上演〉

音楽:
フィリップ・グラス
台詞:
クリストファー・ノウレス
サミュエル・ジョンソン
ルシンダ・チャイルズ
翻訳:
鴻巣友季子
作曲:
1975-1976年
初演:
1976年7月25日
アヴィニョン演劇祭(フランス)
日本初演:
1992年10月18日
アートスフィア

Einstein On The Beach (Abridged Version)
An Opera by Robert Wilson and Philip Glass
© 1976 Dunvagen Music Publishers Inc. Used by Permission.

CAST&STAFF

演出・振付

平原慎太郎
平原慎太郎<演出・振付>
演出家メッセージ

「オペラ」は音楽による劇作品の総称を指すようです。
ちょっと前は総合芸術と呼ばれていましたが、美術批評家の沢山遼氏には、今で言うところのマルチメディアですと教えられました。確かにその通りだと腑に落ちます。
昨今コンテンポラリーダンスのみならず、様々な分野の統合や交流がなされていて、演劇の作品で演奏があることや、舞踊の作品で台詞があることに抵抗がない表現者が多くなってきたと感じ、つまりは総合的な視点で創作物を見て必要な要素を選んでシーンを組み配置していくということが、最近では珍しいことではなくなったのではないでしょうか。
ところで、この題材は、1976年に世界に産声を上げた当時では本当に斬新なマルチメディアの舞台作品だったと言えます。むしろ草分けと言っても言い過ぎではないように思える題材。
アメリカという国が国内外で様々な経験を経て辿り着いたモダン・ポストモダンと呼ばれる美術の分野の黄金期に生まれたこの作品は、その中でも一際眩く光っていた舞台作品であるといえるでしょう。そんな作品を今回この2022年日本/神奈川でリバイバルさせようということになりました。
はたして、日本は今どんな状況なのでしょうか。そして当時のアメリカは。
専門家に美術史や舞踊史の観点から当時を知るべくレクチャーを頼み、その機会を得て知れば知るほどに、今の時代と比べて愕然としてしまいます。当時のアメリカの華やかさとエネルギー。そして今の時代のエネルギーの差はあまりに大きいと感じました。そんな現代日本において今舞台芸術作品にできることはなんだろうと悶々と考えています。日本が今持ち得ているもの、失ってしまったもの。そしてこれから先に追い求めるものの三つを行ったり来たりしています。
少なくとも、現代ではマルチメディアという言葉に慣れてしまった私たちにとって、そのメディア間の交流が今回のゴールではないはずだと考えています。出会うだけならもうしてしまっている。
そこから更に鍋の中に入った様々なジャンルを熱してメルティング(溶解)させ、一つの新たなものを生成すること。正にメルティングポットと呼ばれたアメリカの社会状態を目指すことがある種のゴールのように感じています。鍵は熱量だと考えます。それぞれのジャンルをどうやって熱し、その輪郭を溶かしていくか。
作品はきっと3時間ほどの長編になると思いますが、音楽と身体と演劇と衣裳と照明と装置が混ざりあう中で観客が夢を見ているかのような体験をする、そんな作品を作りたいという熱意を持って取り組んでいます。素晴らしいスタッフと出演者と共に、過去の金字塔に臆することなく取り掛かり、今の日本に生きる人達に何かを残せるような、そして舞台の上に希望を見出せるような、そんな作品を目指します。
どうか、多くの方に「浜辺のアインシュタイン/Einstein on the Beach」をご覧いただきたいと思います。

平原慎太郎
平原慎太郎<演出・振付>

1981年北海道生まれ。OrganWorks主宰。クラシックバレエ、HipHopのキャリアを経てコンテンポラリーダンスの専門家としてダンサー、振付家、ステージコンポーザー、ダンス講師として活動。また、ダンスカンパニー【OrganWorks】を主宰し創作活動を行う。
国内では劇団イキウメ、小林賢太郎、小林顕作、白井晃、長塚圭史、上北健、らに振付提供、その他ダンサーとしても大植真太郎、森山未來らとの談ス、コンドルズ他、美術家塩田千春や播磨みどり作品とのコラボレーションなど、他分野のアーティストとの交流も盛んに行い、また国外では中国、韓国、スペイン、スコットランドとのアーティストと交流また、振付提供を行う。

2013年文化庁新進気鋭芸術家海外研修派遣にてスペインに9ヶ月研修。
2015年小樽市文化奨励賞受賞。
2016年トヨタコレオグラフィーアワードにて次代を担う振付家賞、オーディエンス賞をW受賞。
2017年日本ダンスフォーラム、ダンスフォーラム賞受賞。
2021年東京オリンピック2020の開閉会式の振付ディレクターを務める。

OrganWorksの作品の他、振付家として白井晃、長塚圭史などの演劇作品、塩田千春ら現代美術家、上北健などのミュージシャンなど他分野のアーティストへの作品提供多数。2013年文化庁新進気鋭芸術家海外研修派遣にてスペインに9ヶ月研修。2015年小樽市文化奨励賞受賞、2016年トヨタコレオグラフィーアワードにて次代を担う振付家賞、オーディエンス賞をダブル受賞、2017年日本ダンスフォーラム、ダンスフォーラム賞受賞。DaBYレジデンスコレオグラファー。
2021年東京オリンピック2020の開閉会式の振付ディレクターを務める。

指揮

キハラ良尚
キハラ良尚<指揮>
指揮者メッセージ

「浜辺のアインシュタイン」は、これまでのオペラ・舞台作品の概念や在り⽅に、⼀⽯を投じた作品ではないでしょうか。
今から40 年以上前に初演されたオペラですが、現在でもその斬新さは⾊褪せていません。物語や登場⼈物の設定が、このオペラにはありません。ダンサーの⽅々の⾝体的表現、ナレーションなど様々な表現⼿段を通じて、⾳楽とともに独特な世界観が繰り広げられます。そうした世界観が、聴衆の皆様に感覚的な何かを問いかけることでしょう。
フィリップ・グラス⽒の作品は、オペラ・交響曲・ダンスから映画⾳楽までジャンルを問わず多岐にわたり、その⾳楽はジャズやポップスなど、様々な分野のアーティストに⼤きな影響を与えています。近年ではフィギュアスケートのネイサン・チェン選⼿が、「フィリップ・グラスメドレー」の⾳楽とともにフリースケーティングを滑ったことで、⽿にした⽅も多いのではないかと思います。
演出・振付の平原慎太郎⽒が創造する「浜辺のアインシュタイン」の世界に、出演者・スタッフの⽅々とともに、指揮者として携われることがとても楽しみです。
エキサイティングな舞台となるでしょう。
皆様のご来場を⼼よりお待ちしております。

キハラ良尚
キハラ良尚<指揮>

東京藝術⼤学⾳楽学部附属⾳楽⾼校ピアノ科在学中、⼩澤征爾⽒に師事し、本格的に指揮をはじめる。卒業と同時に渡欧。
ベルリン芸術⼤学⼤学院オーケストラ指揮科研究課程修了。グラーツ国⽴⾳楽⼤学⼤学院修⼠課程合唱指揮科修了。最優秀評価としてWurdigungspreisを受賞。
これまでに、ポーランド国⽴放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、マクデブルク歌劇場管弦楽団、東京交響楽団、京都市交響楽団他を指揮。
ウィーン楽友協会からの推薦により、ウィーン楽友協会合唱団来⽇公演の指揮者に抜擢され、同合唱団を指揮。作編曲家としても活動している。
第25回五島記念⽂化賞オペラ新⼈賞。
現在、東京混声合唱団常任指揮者、国⽴⾳楽⼤学・⼤学院講師、⼆期会オペラ研修所講師。

公式ウェブサイト
https://www.kiharaplatz.com/

出演

松雪泰子

松雪泰子

松雪泰子
松雪泰子

1991 年 女優デビュー。06 年には「フラガール」で第 30 回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞、第 19 回日刊スポーツ映画大賞主演女優賞を受賞。08 年には「デトロイ ト・メタル・シティ」、「容疑者 X の献身」で第 32 回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。演技派女優として幅広いジャンルの作品で活躍している。近年の主な出演作に、【ドラマ】「松尾スズキと 30 分の女優 2」(22 年 3 月・WOWOW)「邪神 の天秤 公安分析班」(22 年 2 月・WOWOW)、「初情事まであと 1 時間」(21・MBS)、「エアガール」(21・EX)、【映画】「甘いお酒でうがい」(20)、「鋼の錬金術師」(17)、「古都」(16)、【舞台】劇団☆新感線「神州無頼街」(22)、「海王星」(22)、「藪原検校」(21)、「そして春になった」(20)、「ハムレット」(19)、「ゲゲゲの先生へ」(18) 。Bunkamuraシアターコクーン「世界は笑う」(演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ)が8月7日より開演。

辻󠄀彩奈 (ヴァイオリン)

辻󠄀彩奈 (ヴァイオリン)

辻彩奈
辻彩奈<ヴァイオリン>
Ayana Tsuji, Violin

1997年岐阜県生まれ。東京音楽大学卒業。2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位、併せて5つの特別賞を受賞。モントリオール交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などと共演。第28回出光音楽賞受賞。これまでに小林健次、矢口十詩子、中澤きみ子、小栗まち絵、原田幸一郎、レジス・パスキエの各氏に師事。2019年、ジョナサン・ノット指揮/スイス・ロマンド管弦楽団とツアーを実施し、その艶やかな音色と表現により各方面より高い評価を得た。使用楽器は、NPO法人イエローエンジェルより貸与されているJoannes Baptista Guadagnini 1748。

Rion Watley

Rion Watley

Rion Watley 
Rion Watley <ダンサー>

1989年 京都生まれ。 
2001年からブレイクダンスを始め、独学で様々なストリートダンスや身体表現、コンテンポラリーなど追求する。nouses(ヌース)というチームで日本最大級のストリートダンスコンテストであるJAPAN DANCE DELIGHT3度出場、大阪大会2位。横浜ダンスコレクション2021 アーキタンツ・アーティスト・サポート賞受賞。MISIAのバックダンサーやアイナ・ジ・エンド、WurtSのMVに出演。雑誌[Silver]G-SHOCK, ファッションブランドMEGMIURA Collection File ダンサー/モデルとして出演。
スイスにてGROOVEN'MOVE FESTIVAL 出演するなど国内外で様々な活躍を見せている。

青柳潤

青柳潤

青柳潤
青柳潤<ダンサー>

高校で創作舞踊に出会う。17歳でコンテンポラリーダンスを二見一幸、田保知里に師事。高校卒業後は、日本大学芸術学部演劇学科舞踊コースに進学し、現在に至る。大学以外では、平原慎太郎、細川江利子、高瀬譜希子、二見一幸、小㞍健太等の作品に出演。東京2020オリンピック開会式出演。DaBYレジデンスダンサー。

池上たっくん

池上たっくん

池上たっくん
池上たっくん<ダンサー>

1992年兵庫県生まれ。幼少期は極真空手を学ぶ。16歳から創作ダンスをきっかけに踊り始める。大阪体育大学在学中、自身の振付作品が全国大会にて様々な賞を受賞する。その他にも韓国やロンドンにてダンスを発表。卒業後は京都を拠点に活動。2019年に東京に移住し、平原慎太郎主催ダンスカンパニーOrganWorksに所属。2021年東京2020オリンピックにて、振付アシスタントとして参加し、開閉会式にダンサーとしても出演。これまでに辻󠄀本知彦、サイトウマコト、井出茂太、矢内原美邦、黒田育世、余越保子、山崎広太、キム・ジェドク、きたまり、黒須育海、中村蓉などの作品に参加。振付家として、音楽家・芸術家・TV番組等の様々なジャンルのアーティストとも創作を行う。

市場俊生

市場俊生

市場俊生
市場俊生<ダンサー>

2002年新潟県生まれ。日本大学藝術学部在学中。
幼少よりモダンダンスを母、五十嵐生野のもとで始める。2014年とやま舞台芸術祭「全日本地域選抜モダンダンス・ガラ・イン利賀」、「第29回国民文化祭・あきた」、2015年新潟市・ウルサン市文化交流事業「チョヨン文化祭」などに参加。タップダンスを藤井真梨子に師事。東京都立総合芸術高等学校に進学し、コンテンポラリーダンスを片岡康子らに学ぶ。「全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)」に出場し審査員賞と特別賞。「あきた全国モダンダンスコンクール」では優秀群舞賞を受賞。「DANCE HOUSE」に出演。日本舞踊、ジャズダンス、歌唱も学ぶ。昨年は「第37回芸術舞踊展 MODERN & BALLET 2021」『春の祭典2021』に出演。

大西彩瑛

大西彩瑛

大西彩瑛
大西彩瑛<ダンサー>

神奈川県出身。幼少期よりクラシックバレエを習い、大学からコンテンポラリーダンスを学び始める。日本大学芸術学部卒。卒業時に芸術学部長賞を受賞。在学中、近藤良平氏、平原慎太郎氏、珍しいキノコ舞踊団などの作品に参加。卒業後2018年より平原慎太郎主宰のダンスカンパニーOrganWorksにダンサーとして所属。以降、カンパニーの活動を中心にダンス作品に多数出演、他MVにダンサー出演、演劇作品に振付参加、CM撮影の振付アシスタントなど活動を広げる。また自身でも振付作品を創作発表している。主な出演作品に、東京オリンピック2020オープニングセレモニー、世田谷パブリックシアター『聖獣』、森美術館での塩田千春「魂が震える」展示内パフォーマンス『くちないし』、カルメン・ワーナー『Quien Eres』など。

大森弥子

大森弥子

大森弥子
大森弥子<ダンサー>

北海道北見市出身。北海道教育大学養護教育専攻卒業。幼少期よりクラシックバレエを学び、2009年ボストンバレエ学校短期留学。20歳でコンテンポラリーダンスに出会い踊り始める。これまでに平原慎太郎、青木尚哉、山田うん、モノクロームサーカス、山田せつ子等の作品に参加。2018年より、札幌のバレエスタジオ等にダンス作品を提供する。シアターキノ中島洋監督作品映画「wakka」に出演。現在は札幌を拠点に活動。

倉元奎哉

倉元奎哉

倉元奎哉
倉元奎哉<ダンサー>

1997 年鹿児島県奄美大島生まれ東京育ち。
2005 年 NHK 東京児童劇団入団。(41 期生)
2020 年尚美学園大学芸術情報学部舞台表現学科演劇コース卒業。
【主な出演】
2019年 青蛾館『毛皮のマリー』
作:寺山修司 演出:寺山偏陸/東京芸術劇場
2022 年 CHAiroiPLIN『FRIEND』
振付・構成・演出:スズキ拓朗/あうるすぽっと
2022年 「パンドラの鐘」
作:野田秀樹 演出:杉原邦生/シアターコクーン・森ノ宮ピロティホール

小松睦

小松睦

小松睦
小松睦<ダンサー>

1990年 宮城県気仙沼市出身。幼少よりクラシックバレエを学ぶ。日本大学芸術学部演劇学科洋舞コース卒業。在学中よりモダンダンスを加藤みや子に師事。2013年より平原慎太郎が主宰するOrganWorksに所属し作品に参加。Carmen  Wernerをはじめ国内外の振付家作品へも参加。

佐藤琢哉

佐藤琢哉

佐藤琢哉
佐藤琢哉<ダンサー>

岡山県出身。Dance Project Å 主宰。7歳よりクラシックバレエを始める。2004~06年、オランダのハーグ・コンセルバトワールにバレエ留学。帰国後はフリーとして活動し、石井潤、平原慎太郎、中田一史などの作品に出演。2012年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2014~16年、Noism1に在籍。現在はOrganWorksに所属。2022年よりDance Project Åを主宰し、自らの創作活動にも力を注いでいる。主な出演歴は、金森穣振付「箱入り娘」(2015)、平原慎太郎振付「聖獣」(2017)、Carmen Werner振付「SEDA」(2018)、小㞍健太振付「ころり」(2022)。

東海林靖志

東海林靖志

東海林靖志
東海林靖志<ダンサー>

1982年北海道生まれ。HIPHOPカルチャーの影響で15歳から踊り始める。2006年「瞬project」結成を機に舞台活動をスタート。2013年から舞踊家/振付家の平原慎太郎が主宰するダンスカンパニー「OrganWorks」に参加。2016年、インド・リシケシにてヨガ修行。現在、フリーランスの舞踊家/電気工事士/ドライストーンウォーラー(石積職人)として北海道・十勝を拠点に活動中。主な出演作品に、OrganWorks『聖獣-Live with a sun-』、島地保武振付『藪の中』、森山開次振付『曼荼羅の宇宙』、カルメン・ワーナー振付『QUIEN ERES』、インバル・ピント振付 『ねじまき鳥クロニクル』、東京2020オリンピック開会式など。

杉森仁胡

杉森仁胡

杉森仁胡
杉森仁胡<ダンサー>

2009年京都府生まれ。5歳よりJAZZ DANCEをはじめる。2019年KAORIalive率いるMemorable Momentの公演『ロミオが描いたジュリエット』に出演。2021年OrganWorksプロデュース「ADDANCE vol.3 -add advance to a dance-」に出演。バブリーダンスで脚光を浴びた振付師akaneのCM作品等にキッズダンサーとして多数出演。
ダンスチャンネル ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 2021 オンラインソロ部門全国優勝
DIGUP!!DANCE CONTEST2021 U-12ソロ部門全国優勝
その他国内ダンスコンテストで多数上位入賞

鈴木夢生

鈴木夢生

鈴木夢生
鈴木夢生<ダンサー>

千葉県出身。2008年より、クラシックバレエを谷みきこに師事。2014年よりカナダのArts Umbrellaへ留学し、その後Coastal City Ballet入団。2017-2019年にNoism2所属。現在は東京を拠点としてフリーランスダンサーとして活動し、最近では東京2020オリンピック開会式他、ハラサオリ、福田圭吾、梅田宏明等の作品やパフォーマンスにも出演。またコンクール等の振付指導も行っており、YGP Japan Top12にも選出されている。

シュミッツ茂仁香

シュミッツ茂仁香

シュミッツ茂仁香
シュミッツ茂仁香<ダンサー>

幼少期に新体操、ヨガ、モデルを始める。新体操では全日本ジュニア大会で優勝、他様々の結果を残す。 高校に入り、陸上競技の中距離で都大会入賞。法政大学でのダンスサークルでストリートダンスに熱中する。大学卒業後、コンテンポラリーダンサーの演出による出演を機にコンテンポラリーダンスに目覚める。ダンサーをはじめとし、モデル、ヨガ講師、DJとして活躍中。
ひびのこずえ×引間文佳×川瀬浩介の作品、Baobab、柿崎麻莉子の作品に出演。2021年ダンスカンパニーBaobabメンバーとなる。個人としても活動中。安室奈美恵、米津玄師、ジャーナルスタンダート、高城剛 PV、Ginzaマガジン,the north face,Reebok,NIKE,RVCA,AKTR,Nagi Sports他多数CMや広告に出演。

城俊彦

城俊彦

城俊彦
城俊彦<ダンサー>

1984年生まれ福岡県北九州市出身。2008年より身体表現を開始。山田うんの作品に多数参加。夏木マリ印象派メンバーとして活動。他、平山素子、野田マップ、ジョンケアードなど、ジャンルにとらわれずに作品に参加。国内外での発表される作品に参加。全国各地にて子どもダンスワークショップをする。グラフィックや絵の制作なども行い、広く表現活動を行う。

高岡沙綾

高岡沙綾

高岡沙綾
高岡沙綾<ダンサー>

1991年東京都生まれ。英国 Rambert School of Ballet and Contemporary Dance 卒。ロンドンを中心に活動後、拠点を日本に移す。De/Co.、Daniel Heys 東京、舞踏伊邪那美メンバー。これまで English National Opera, Immersive Cult, Pagrav Dance Company, 月灯りの移動劇場、奥野衆英、ひびのこづえ、MISIA、Co. Rumi Mito 等の作品、パフォーマンスに参加。この他、多様なアーティストとの映像作品、セッション、コラボレーション多数。また振付家として humaNature 英国ツアーをはじめ、自らの作品も発表。

高橋真帆

高橋真帆

高橋真帆
高橋真帆<ダンサー>

栃木県出身。3歳よりクラシックバレエを、10歳よりコンテンポラリーダンスを実家であるいわふねダンスシアターにて学ぶ。高校卒業後、日本バレエ協会や劇団の様々な舞台に出演。2012年に単身渡英、主にコンテンポラリーダンスやフィジカルシアターを学ぶ。2013年にスイスのチューリヒオペラ座付属バレエ学校に1年間留学。2015年より平原慎太郎率いるダンスカンパニーOrganWorksに所属。2021年東京オリンピック2020開会式出演兼振付アシスタント、閉会式出演。現在は栃木にて講師としても活動する。

田中真夏

田中真夏

田中真夏
田中真夏<ダンサー>

ノンバイナリー(they/them)。東京とNYCを活動拠点とするイマーシブシアター役者/身体表現者。
ミュージカル劇団所属時代に培った幅広く深みのある表現力を強みにコンテンポラリーダンスを基盤としてイマーシブシアター、演劇、ダンスシアター、エアリアルシルク、ミュージックビデオなど多種多様に活動する。現在、波濤流芸道殺陣高瀬道場にて殺陣と技斗(アクション)を学んでいる。
主な出演歴: DAZZLE主催イマーシブシアター「Venus of TOKYO」盗賊役、橋本ロマンス「PAN」、 Immersive Theater (NYC) “Church of the Strangers” , “Pansv Craze”, “ZeroSpace” 

鳥羽絢美

鳥羽絢美

鳥羽絢美
鳥羽絢美<ダンサー>

静岡県生まれ。幼少よりクラシックバレエを始める。東京都立総合芸術高等学校舞踊専攻への入学をきっかけに、コンテンポラリーダンスを学び始める。片岡康子に師事。2014年よりNoism2、準メンバーを経て、2018年、Noism1所属。金森穣、山田勇気、平原慎太郎、森優貴等の作品に出演。2021年に退団。現在は東京を拠点にフリーランスとして活動。

浜田純平

浜田純平

浜田純平
浜田純平<ダンサー>

北海道出身。北海道大学工学部卒業。9歳からダンススタジオマインドで、ヒップホップ、ジャズダンス、コンテンポラリー等を学び、公演に多数出演。大学生となってからダンス作品を作り始める。横浜ダンスコレクション2016にて「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞し、2017 年1月より半年間フランスでレジデンスプログラムに参加。2017年から平原慎太郎主宰・OrganWorksに所属。また「常陸坊海尊」「イヌビト」「ウェンデイ&ピーターパン」「陰陽師ー生成り姫ー」等、演劇の舞台にも出演。ボイスパーカッションやホーミーなど音楽的な分野の技術も習得している。

林田海里

林田海里

林田海里
林田海里<ダンサー>

1994年熊本県生まれ。10歳よりクラシックバレエ、ジャズダンスを始める。2014年マンハイム音楽舞台芸術大学ダンスアカデミー修士課程を修了。その後チェコThe Ballet Company of South Bohemian Theatreに在籍。帰国後18年~21年Noism 1 に所属。退団後、梅田宏明ディレクションMovers Platform#2等に出演。DaBYレジデンスダンサー。

町田妙子

町田妙子

町田妙子
町田妙子<ダンサー>

埼玉県出身。幼少よりクラシックバレエを学ぶ。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。在学中より青木尚哉にコンテンポラリーダンスを師事。鈴木ユキオや、カルメン・ワーナーなどの作品に参加するなど、国内外の多くの振付家の作品に出演。2013年より平原慎太郎が主宰するコンテンポラリーダンスカンパニーOrganWorksに所属。2021年TOKYO2020オリンピック開会式出演、閉会式振付アシスタント。振付家育成講座Terra Co.の企画制作を担当する。2019年よりオータムプロダクションズを仁田晶凱と立ち上げ、公演やWSなどを行う。

村井玲美

村井玲美

村井玲美
村井玲美<ダンサー>

東京都出身。幼少よりクラシックバレエを福田純子に師事。日本女子体育大学舞踊学専攻を卒業。2016年よりOrganWorksの活動に参加、公演に出演のほかワークショップ事業やステージングのアシスタントを行う。近年では橋本ロマンスの作品にも出演。

山本悠貴

山本悠貴

山本悠貴
山本悠貴<ダンサー>

1994年 滋賀県生まれ。高校卒業後、大阪の専門学校にて役者を初める。卒業後、劇団スーパーエキセントリックシアター研究生、劇団青年座の研究所を経て現在フリーでの活動に至る。新劇、コメディ、日本舞踊、アクション、ダンスなど色々な分野に触れ、培ってきた知識を活かし下北沢、中野など小劇場を中心に演劇活動を行う。

渡辺はるか

渡辺はるか

渡辺はるか
渡辺はるか<ダンサー>

1993年神奈川県出身。現代舞踊を岡田香に師事し、ヨコハマダンスコンペティション第1位、こうべ全国洋舞コンクール第2位など多数受賞。コンテンポラリーダンスを鈴木千穂に師事。立教大学現代心理学部映像身体学科を卒業。大学在学中より平原慎太郎主宰のOrganWorksに所属し、作品に出演、振付アシスタントとしても活動。自作ソロを発表した横浜ダンスコレクションEX2016にてMASDANZA賞、Touchipoint Art Foundation賞、21MASDANZAにてベストソロ、オーディエンス賞を受賞。これまでに、Carmen Werner、青木尚哉、柳本雅寛、チョンヨンドゥ等の振付作品に出演。2021年 Bunkamuraシアターコクーン ジョナサンマンビィ演出『ウェンディ&ピーターパン』出演。

電子オルガン

中野翔太

中野翔太

中野翔太
中野翔太<ピアノ>
Shota Nakano, Piano

江戸弘子に師事し、1999年からジュリアード音楽院プレ・カレッジに留学。その後、同音楽院に進み、ピアノをヨヘヴェト・カプリンスキーに、室内楽をイツァーク・パールマンに師事、2009年に同大学院を卒業。
これまでに明治安田生命クオリティオブライフ文化財団、財団法人江副育英会の助成やソニー・フェローシップ・グラントを受けている。1996年第50回全日本学生音楽コンクール小学生の部で全国1位および野村賞受賞。
これまでにシャルル・デュトワ指揮/NHK交響楽団、小林研一郎指揮/読売日本交響楽団、小澤征爾指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団等と多数共演。リサイタルでは、第20回<東京の夏>音楽祭、東京オペラシティ主催「B→C」、トッパンホール、紀尾井ホール、東京文化会館小ホールなどで意欲的に行っている。最近では、ジャズの松永貴志と即興も交えた2台ピアノ、そのほか3台ピアノやヴァイオリンとの室内楽等でも各地で好評を得ている。
CDは、オクタヴィア・レコードより「シューマンピアノ曲集」「ガーシュウィンピアノ曲集」「ラ・ヴァルス~ラヴェル&コリリアーノ:ピアノ作品集」の3枚をリリース。いずれもレコード芸術誌の特選盤、”ガーシュウィン”はあわせて優秀録音盤に選出されている。2014年、ウラディーミル・アシュケナージ指揮/NHK交響楽団との共演は、豊かな表現力と透明感のある響きで好評を得た。クラシックを基盤に、作曲、編曲、ジャズ演奏など音楽活動の幅を広げている。第15回出光音楽賞受賞。浜松国際ピアノアカデミー2021の講師を務める。

公式YouTubeチャンネル
https://www.japanarts.co.jp/artist/ShotaNAKANO

高橋ドレミ

高橋ドレミ

フルート

マグナムトリオ

多久潤一朗

多久潤一朗

多久潤一朗
多久潤一朗<フルート>
TAKU Jun-ichiro, Flute

東京藝術大学在学時より現代音楽を中心に活動を始め、国内外の作曲家の新作初演を多数手がける。ソリストとしてもこれまでに新日本フィルハーモニー管弦楽団はじめ数々のオーケストラと協奏曲を共演した。また自身がリーダーを務める次世代型フルートトリオ『マグナムトリオ』はイギリスやカナダ、ロシア、韓国他様々な国の音楽祭からの招待公演を行なっている。レコーディングも多く、米津玄師『パプリカ』、アニメ『鬼滅の刃』、ゲーム『スーパーマリオオデッセイ』『ゼルダの伝説Botw』などのフルート、笛類も担当している。

バスクラリネット

亀居優斗

亀居優斗

亀居優斗
亀居優斗<バスクラリネット>
KAMEI Yuto, Clarinet

愛知県出身。愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京藝術大学を卒業。2017年度青山音楽財団奨学生、瀬木芸術財団短期海外研修奨学生。第15回クラリネット アンサンブルコンクール 一般部門第1位併せてグランプリ、第87回日本音楽コンクール入選、第17回東京音楽コンクール第3位、併せて聴衆賞受賞、第30回日本木管コンクール第2位、第10回日本クラリネットコンクール第2位、第19回東京音楽コンクール第2位(最高位)、併せて聴衆賞受賞、第90回日本音楽コンクール第1位、併せて瀬木賞、E.ナカミチ賞受賞。読売日響、新日本フィル、名古屋フィルなど各オーケストラと共演を重ねる。これまでに浅井崇子、井上京、伊藤圭、亀井良信の各氏に師事するほか、R.ギュイオのマスタークラスを受講。The Narmen Clarinet Ensemble メンバー。東京佼成ウインドオーケストラ楽団員を経て現在、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者。

サクソフォン

西村魁

西村魁

西村魁
西村魁<サクソフォン>
Nishimura Kai, Saxophone

兵庫県出身。12歳よりサクソフォンをはじめる。岡山明誠学院高等学校特別芸術コースを経て東京藝術大学に入学。大学にてはじめたバリトンサクソフォンに魅了され、ソロでは珍しいバリトンサクソフォンのレパートリーを他楽器のアレンジメントや現代音楽を中心に開拓している。作曲家、高桑悠太郎のAliceに参加。サクソフォンを牧祐介、長瀬敏和、平野公崇、須川展也、大石将紀、有村純親、本堂誠、彦坂眞一郎、松井宏幸の各氏に師事。室内楽を本堂誠、彦坂眞一郎、松井宏幸の各氏に師事。
Drop out jazz orchestra メンバー。

合唱

東京混声合唱団
東京混声合唱団

1956年に創設された日本を代表するプロ合唱団。東京・大阪での定期演奏会、内外のオーケストラとの共演やオペラへの出演、青少年を対象とした鑑賞音楽教室、海外公演を含む年間150回の公演のほか、数多くのレコーディングやテレビ、ラジオへの出演がある。
レパートリーは、創立以来行っている作曲委嘱活動で生まれた250曲を超える作品群をはじめ、内外の古典から現代作品までと幅広く、各地の合唱団との合同演奏、指導者派遣等も精力的に行っている。
文化庁芸術祭大賞、音楽之友社賞、毎日芸術賞、京都音楽賞、レコード・アカデミー賞、サントリー音楽賞、中島健蔵音楽賞などを受賞、1996年より日本を代表する芸術団体として「文化庁特別重点支援」の指名を受けている。
2017年4月には音楽監督である山田和樹指揮によりロストロポーヴィチ国際フェスティバル(ロシア・モスクワ)に出演、同年11月に出演したオペラ「ルサルカ」(日生劇場)は平成29年度(第72回)文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した。

東京混声合唱団HP http://toukon1956.com/

演出補:
桐山知也
空間デザイン:
木津潤平
衣裳:
ミラ・エック
照明:
櫛田晃代
音響:
佐藤日出夫
舞台監督:
藤田有紀彦 山口英峰
プロダクション・マネージャー:
横沢紅太郎
サウンドアドバイザー:
有馬純寿
神奈川芸術文化財団 芸術総監督:
一柳慧
県民ホール・音楽堂 芸術参与:
沼野雄司

COLUMN

先端/異端/極端イメージのオペラとしての「浜辺のアインシュタイン」

沼野雄司(音楽学者)

1976年7月25日、フランス、アヴィニヨン。この日、この場所でオペラという概念は一夜にして更新された。
なにしろ、その「オペラ」には明確な物語も、感情的なレチタティーヴォもない。妙に魅惑的なタイトルは付いているが、どこが「浜辺」でどこが「アインシュタイン」なのかさえ、よく分からない。主演?いったい、誰が主演なのだろう。

声、音楽、ダンス、演技、とりあえず一通りのパーツはそろっている。けれども、それらは普通のやりかたで噛みあっていないから、ふわふわと舞台上を漂うばかりなのだ。その在りようは、初演から半世紀近くを経過した現在においても、あまりにも先端にして異端、そして極端といわねばならない。

結果として聴き手は、延々と旋律断片が繰りかえされる幻覚的なサウンドに包まれながら、眼と耳に次々にとびこんでくるイメージを必死で追い続けることになる――ヴァイオリンを弾くアインシュタイン、さまざまな数字、愛を語る言葉、何かが裁かれる法廷、パリ、列車、ニューヨーク、ジョン・レノン、バスの運転手、宇宙船、ベッド、地球の危機。

そう、イメージ。これこそ、グラス/ウィルソンが追い求め、そして信じたものだ。いったい純粋なイメージの連鎖だけで「オペラ」が成立するのだろうか?「浜辺のアインシュタイン」は、この破天荒な問いがそのまま舞台作品のかたちをとったものだと思えばいい。

ロバート・ウィルソンは、子どもの頃にはじめてオペラを観にいった時、舞台の動きが邪魔で歌がよく聴こえないのが不満だったという。だから彼は、聴覚と視覚の双方がバランスする作品を実現させたいと強く願っていた。一方のフィリップ・グラスはタクシー運転手の仕事で生計をたてながら、倦むことなく突進するエネルギーをもった大曲を実現させることを常に夢みていた。

この二人が出会った時、高速でイメージがシャフルされる、まったくあたらしい「オペラ」が誕生したのは必然だったろう。まだ30代だった彼らは果敢にもその可能性に賭けた。さて、賭けは成功したのかどうか。われわれは10月にこの眼と耳で確かめなければならない。

ILLUSTRATION

イラスト:大友克洋

イラスト:大友克洋

本公演のイラストは、演出・振付の平原慎太郎の熱いオファーにより、漫画家で映画監督の大友克洋が描き下ろした。平原はこれまで、大友の数多の作品に触れ強い憧れを持つ中で、大友の描く科学とその未来、そこに人間がどう対峙するのかといった世界観に胸を打たれ続けてきた。そして、その世界観はまさに、平原が「浜辺のアインシュタイン」を通して投げかけようとする問いに通じるものだという。

オファーを受けた理由は?

『浜辺のアインシュタイン』というタイトルからイメージが湧いたので。たまには海の絵を描こうと思った。

イラストの制作にあたって

久しぶりに絵を描いたので大変だった。

大友克洋OTOMO Katsuhiro

1954年生まれ。宮城県登米市出身。1973年、「漫画アクション」(双葉社)にて『銃声』で漫画家デビュー。 『気分はもう戦争』(原作:矢作俊彦)で星雲賞コミック部門を受賞。 『童夢』で日本SF大賞、星雲賞コミック部門を受賞。 『AKIRA』で講談社漫画賞を受賞。
『幻魔大戦』(1983年 監督:りんたろう)のキャラクターデザインを担当した事をきっかけに、アニメーションにも携わるようになる。1988年には、自ら監督した自作マンガの『AKIRA』が劇場公開。 その後もオリジナルアニメ『STEAMBOY』などを監督する。 実写映画では、1991年『ワールド・アパートメント・ホラー』、 2007年『蟲師』(原作:漆原友紀) などの作品で監督を務めた。2012年、東北震災チャリティを目的とした『大友克洋GENGA展』では 自らプロデューサーとなり、3000枚もの原画展示を実現。 収益の約3割を被災した地元団体に寄付した。 2013年には紫綬褒章を、2014年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを授与され、 同年アニー賞ウィンザーマッケイ賞を受賞。 2015年、フランスのアングレーム国際マンガ祭でグランプリを受賞。2015年、東北震災で被災した仙台空港には復興をテーマに、 2020年、東京工業大学大岡山キャンパスには五大エレメントをモチーフにした レリーフを、それぞれデザイン監修として担当した。
https://otomo-complete.com/

INFORMATION

日時
2022年10月8日(土)/9日(日) 各日13:30開演(12:30開場)
※上演予定時間:約4時間(休憩含む) ※前後する可能性があります。
会場
神奈川県民ホール 大ホール (横浜市中区山下町3-1)
料金
(全席指定)
S¥10,000 Sペア¥19,000 A¥8,000 B¥6,000 C¥4,000
学生(24歳以下)¥2,000
※学生券の取扱いはチケットかながわのみ/枚数限定
発売日
2022年6月25日(土)一般発売
取扱い

チケットかながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
《窓口》
神奈川県民ホール / KAAT神奈川芸術劇場(10:00~18:00)
神奈川県立音楽堂 / (13:00~17:00/月曜休)

神奈川芸術協会045-453-5080(平日10:00~18:00/土10:00~15:00)

チケットぴあ
イープラス
ローソンチケット

※開演後は入場を制限させていただきます。開演時間に遅れた場合は、案内係の指示に従ってください。
※やむを得ない事情により出演者、内容等が変更になる場合がございます。
※就学前のお子様はご入場いただけません。

託児サービスのご案内
お一人につき2,000円
【申込み】イベント託児マザーズ
0120-788-222  http://www.mothers-inc.co.jp/
(土日祝日を除く 10:00~12:00/13:00~17:00 公演1週間前までに要予約)
ご来場のみなさまへ 
感染症対策にご協力をお願いいたします。
神奈川県民ホールでは新型コロナウイルス感染拡大予防対策を徹底し主催公演・展覧会等を実施します。ご来場前に必ず、神奈川県民ホールホームページの「ご来場のお客様へのご案内」をご確認ください。

PRE EVENT関連企画

METライブビューイング
フィリップ・グラス
《アクナーテン》《サティアグラハ》上映会

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(通称:MET)で上演される世界最高峰のオペラをスクリーンで楽しむMETライブビューイング。「浜辺のアインシュタイン」新制作上演のプレイベントとして、過去にMETライブビューイングで上映されたフィリップ・グラスの2つのオペラ作品《アクナーテン》(2019-20シーズン/本年のグラミー賞最優秀オペラ録音賞受賞作品)と《サティアグラハ》(2011-12シーズン)を特別上映!他の誰にも真似できないグラスの作品世界をたっぷりとご堪能ください。

開催日
2022年7月16日(土)
《アクナーテン》12:00(11:30開場)上映時間:約3時間39分(休憩2回)
《サティアグラハ》17:00(16:30開場)上映時間:約3時間58分(休憩2回)
会場
神奈川県民ホール 小ホール (横浜市中区山下町3-1)
料金
(全席指定)
各回 一般 ¥3,200 学生¥2,100(24歳以下)
2演目セット券¥5,900
発売日
2022年5月28日(土) 一般発売
取扱い
チケットかながわ
電話:0570-015-415 (10:00-18:00)
WEB:https://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/ (24h)
窓口:神奈川県民ホール(10:00~18:00)/神奈川芸術劇場(10:00~18:00)
神奈川県立音楽堂(13:00~17:00月曜休)