9月17日(日)に県民ホール事務室で第1回目のチェンバロに関する人材育成事業を実施しました。
この事業は、休館中の県民ホールで若手演奏家の人材育成及び当館所有のチェンバロをより良い状態に保つことを目的に実施しているものです。
今回は東京藝術大学でチェンバロを専攻している4年生の学生4名に事前にチェンバロを入念に弾き込んでもらい、17日にはトークを交えながら試演会を実施しました。また、試演会当日は演奏だけではなくチェンバロの調律を分担して行うなど、人材育成の一環として演奏以外の重要な作業も行いました。
今回参加した学生からの感想を抜粋してご紹介します。
●今回はお話もということで、普段何気なく弾いている曲について少し調べたり、どのように話せば楽しく聴いていただけたりできるのかなど、これから演奏活動をしていく上で必要な力をここで養うことが出来たのはとても大きかったです。
●本番(17日)では、古楽を勉強している仲間同士が互いに演奏を聴き合うのも良い刺激になったと思います。終演後に聴いて頂いた方から、「チェンバロについて新しい発見があった」などのコメントをいただいたことも嬉しかったです。
●聴いてくださった皆様との距離も近く、話に相槌を打ってくださり色々な反応がありとても楽しく演奏することができました。県民ホールのチェンバロは普段大学で弾いているものと同じメーカーでしたので馴染みやすかったのはもちろんですが、同じメーカーとはいえ、塗装もずっと美しく、音色も手作りのチェンバロならではの個性によって大学のものとはまた違った趣がありました。
監修:大塚直哉氏(東京藝術大学音楽学部准教授、日本チェンバロ協会会員)
協力:東京藝術大学音楽学部
平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業