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歩行、測量、記録担当の三人 UD 3

歩く人、測る人、記録する人の組み合わせで調査

少しずつバリアフリー化
その 9 ことばの道案内 第1回調査

  • 2016年12月2日 報告
  • 日本大通り駅ー神奈川県民ホール

視覚に障害を持つミュージシャンがいるように、同じ障害を持つリスナーは大勢います。でもコンサート会場で見かけることは多くありません。行きたくても様々なバリアが立ちふさがり、二の足を踏ませるのです。
初めて降りる駅、初めて歩く道、初めて行く会場。 信号機は青になると音で知らせてくれるだろうか。点字ブロックは途中で切れていないだろうか。会場のトイレは一人でも使えるだろうか。
このような不安を全て取り除くのは不可能かもしれません。しかし軽減することはできます。そのために必要なもの、それは情報です。
先日、「ことばの道案内」、第一回目の調査を行いました。 「ことばの道案内」は視覚障害者のためのアクセスガイドを作成し、WEB上で公開するサービスです。
調査は3人1組で複数回行われます。3人の内訳は、白杖を手にした当事者、当事者が口にする実況を記録する人、そしてポイントとポイントの距離を測る人。この3人の顔ぶれは毎回異なり、複数の意見を精査して一つの答えを導き出します。 寒い中で迎えた第一回目の調査は4時間に及びました。 案内すべき駅の出口(近いのがベストとは限らない)、点字ブロックの敷設は適切か、石畳と白杖の相性はどうかなど、私たち晴眼者なら気が付かない、小さなバリアを次々と指摘してゆきます。 一部の装飾的な石畳は、点字ブロックか何かと勘違いする可能性があるようで、「この突起は何ですか?」と聞かれました。 こうして始まった「ことばの道案内」作りは、あと数回の調査を経て、県民ホールのアクセスガイドに加えられる予定です。
今後もフェイスブックやホームページで、 “少しずつ”進むバリアフリー化を報告していきます。

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  • 日本大通り駅に設置された点字案内

    日本大通り駅には点字と音声の案内があります

  • 経路上にある陥没穴

    白杖にはこういう陥没が危険

  • 調査中の様子

    白杖での「歩行能力」は人それぞれ この方は極めて高い!

  • 音声案内の音量が低く聞き取れない信号機

    耳をすませば、この信号からの音声案内は聞こえるのだけれど、、

  • 県民ホールロビーに到着

    やっと到着!ここからは、会場スタッフがご案内いたします